ティッシュを全部引き出してしまった……そんな経験、ありませんか?
「ダメ!」と言っても止まらないし、毎回取り上げるのも可哀想。でも、ティッシュを好き放題にするわけにもいかない。そんなジレンマ、育休中のあるあるですよね。
実はあの「引っ張る」行動、赤ちゃんの脳と手指の発達にとってとても大切な動作なんです。無理に止めるより、安全に「引っ張れる専用おもちゃ」を用意してあげるほうが、赤ちゃんも大満足、ママ・パパも気が楽になります。
この記事では、家にある材料でできる引っ張るおもちゃ7選を月齢別に紹介します。作り方は簡単で、不器用さんでも大丈夫。安全に遊ばせるためのチェックポイントもあわせてお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。
0歳の赤ちゃんが何でも引っ張るのはなぜ?月齢別の発達背景
「なんでこんなに引っ張るの?」と思ったことがある方、多いと思います。でも、これは赤ちゃんが賢くなっている証拠なんです。
引っ張る動作は、「手でものをつかむ」→「力を入れて引く」→「何かが起きる」という因果関係を体で学ぶプロセスです。この繰り返しが手指の筋力と脳の神経回路を育てます。
生後6〜8ヶ月:「つかむ→引く」の入口
この時期の赤ちゃんは、手のひら全体でものをぎゅっと握る「手掌把握」が発達してきます。布や紐を見ると反射的に握ってしまうのはこのためです。まだ指先でつまむのは難しいですが、つかんで引くことは大好き。
この時期に遊ばせるおもちゃは、「しっかりつかめる太さ」と「引いたら全部出てくる達成感」がポイントです。細いひもや小さなパーツは誤飲の危険があるため、まだ早い段階です。
生後9〜11ヶ月:両手を使って「引き出す」が本格化
お座りが安定し、両手を自由に使えるようになるこの時期は、引っ張る力もグッと強くなります。片手でものを押さえて、もう片方の手で引き出すという、複雑な動作ができるようになってきます。
引っ張ったら「ジャラ〜ン」と鳴る、引いたら「色が変わる」など、動作の結果が目や耳で確認できるおもちゃが特に大喜びします。この時期から「布ひも」「スカーフ」「チェーン」系のおもちゃが本格的に楽しめます。
発達には個人差があります
月齢はあくまで目安です。「うちの子はまだかな?」と焦らなくても大丈夫。その子のペースで少しずつ発達していきます。月齢より少し下のおもちゃから試してみるのがおすすめです。
手作りおもちゃを作る前に必ず確認したい安全チェック3つ
楽しい手作りおもちゃも、安全面がいちばん大切です。作る前に以下の3点を必ず確認してください。
① トイレットペーパーの芯テスト
使う部品(ボタン、ビーズ、キャップなど)がトイレットペーパーの芯(直径約4cm)に入るサイズなら、誤飲の危険があります。芯を通り抜けるものはすべて使用禁止にしましょう。
② 紐・布の長さは30cm以内に
首に巻きつくおそれがあるため、紐・布の長さは30cm以内が安全とされています。特に連続したひもが長くなりすぎないよう注意してください。自由に動けるようになってきた赤ちゃんには特に重要なポイントです。
③ 結び目・接着部の強度を必ず確認
完成したあと、おとな自身が思いきり引っ張ってみてください。ほどけたり外れたりするものは使用禁止です。赤ちゃんの引っ張る力は想像以上に強く、軽くテープで止めた程度ではすぐに外れます。
⚠ 遊ぶときは必ずそばで見守りを
手作りおもちゃは市販品と違い、強度テストを経ていません。遊んでいる間は必ず目を離さず、使用前に毎回部品の外れや破損がないか確認してください。
月齢別・引っ張るおもちゃ手作り7選【材料・作り方つき】
それでは、実際に作れるおもちゃを紹介します。月齢の目安と難易度(★の数が作りやすさ)を参考に選んでみてください。
① ティッシュ引き出しおもちゃ(改良版)〜6〜8ヶ月〜
推奨月齢:生後6ヶ月〜
難易度:★☆☆(初心者向け)
所要時間:10分
赤ちゃんが夢中になるティッシュ引き出し遊び。でも、本物のティッシュは誤飲の心配があります。「改良版」では柔らかいガーゼハンカチや布切れを使って、安全に同じ快感を体験できます。
材料
- 空のティッシュ箱(または小さめのプラスチック容器)
- ガーゼハンカチ 3〜5枚(もしくは柔らかい布切れ)
- ビニールテープ(容器の端の補強用)
作り方
- ティッシュ箱の中に、ガーゼをふわっと畳んで重ねて入れる
- 取り出し口の端をビニールテープで保護し、怪我のないようにする
- 最後に引き出し口からガーゼの端を少し出しておくと、赤ちゃんが「つかむ入口」を見つけやすい
遊び方のポイント
ガーゼを一枚引き出したら、また入れてあげて「いないいないばあ」のように繰り返すと飽きずに長く遊べます。布の色を変えると「次は何色かな?」という視覚刺激にもなります。
飽きてきたら:ガーゼに鈴を縫い込む(しっかり固定して)と、引き出すたびに音が鳴って大喜びします。
② 布ひもビン〜7〜10ヶ月〜
推奨月齢:生後7ヶ月〜
難易度:★★☆(少し手間がかかるが簡単)
所要時間:20分
ペットボトルの中から布ひもがニュルニュルと出てくる、不思議なおもちゃです。保育園でも定番の人気アイテム。引き出すたびに「次はどんなひもが出てくるかな」と飽きずに遊べます。
材料
- 空のペットボトル(500ml)1本
- フリース布や柔らかいTシャツの切れ端(幅2〜3cm、長さ15〜20cmにカット)× 5〜8本
- ビニールテープ
作り方
- ペットボトルを洗ってよく乾かし、ラベルを剥がす
- 布を幅2〜3cm、長さ15〜20cmにカット。ほつれが気になる場合はフリース素材がほつれにくくておすすめ
- 布ひもをペットボトルの中に一本ずつ詰め込む。ビンの口から少しだけ布の端を出しておく
- ボトルの飲み口の端をビニールテープで保護する(切り口で怪我をしないよう)
安全上の注意:布ひもは一本ずつ独立させ、連結しないようにしてください。連結すると首に絡まる危険があります。また、布が出てきたら必ず入れ直して、長く垂れ下がった状態のまま放置しないようにしましょう。
③ カラフルスカーフ引き出し箱〜8〜11ヶ月〜
推奨月齢:生後8ヶ月〜
難易度:★☆☆(簡単)
所要時間:5分
100均のスカーフや薄い布を使った、視覚的にも楽しいおもちゃです。引き出すたびにひらひらと舞う布が赤ちゃんの注意を引きつけます。
材料
- 薄手のスカーフや布(ダイソーの「バンダナ」が使いやすい)× 3〜4枚
- ふたつき容器(タッパー、空き箱など)
- キリまたは竹串(穴を開けるため)
作り方
- 容器のふたに直径3〜4cmの穴を開ける(切り口はビニールテープで保護)
- スカーフを軽く畳んで容器の中に入れる
- 一枚目のスカーフの端を穴から外に出しておく
遊び方のポイント:引き出すたびに「ひらり〜!」「すごい!」と声をかけてあげると、赤ちゃんはもっと張り切ります。スカーフをひらひらさせながら「追いかけて〜」と誘うと体も動かして楽しめます。
スカーフ遊びは触覚・視覚・運動のすべてを刺激するので、この時期の赤ちゃんにとても向いています。スカーフを顔にかけて「いないいないばあ」をしてみるのもおすすめです。
④ 鈴入りひもリング〜8〜11ヶ月〜
推奨月齢:生後8ヶ月〜
難易度:★★☆
所要時間:30分(手縫い)
引っ張るだけでなく、音も楽しめるおもちゃです。フェルトを輪っか状に縫って、中に鈴を縫い込みます。チェーン状につなげると「次のリングを引っ張る」という連続動作が楽しめます。
材料
- フェルト(好きな色)適量
- 手芸用鈴(大きめのもの:直径2cm以上)× 4〜5個
- 糸・針
作り方
- フェルトを幅4cm×長さ15cmにカット
- 鈴を一個フェルトの真ん中に置き、フェルトを半分に折って縫い合わせる(鈴が外に出ないようにしっかり縫う)
- 輪っか状にして端を縫い合わせてリングにする
- リングをいくつか作り、チェーン状につなげる
重要:鈴の縫い目を引っ張っても外れないか、必ずテストしてください。鈴は誤飲すると非常に危険です。縫い目が甘い場合は使用しないでください。
手縫いが苦手な方は、鈴なしのフェルトリングチェーンだけでも十分楽しめます。カラフルな色のフェルトを使うと視覚的な刺激になります。
⑤ フェルトのリボン引き出し〜9〜11ヶ月〜
推奨月齢:生後9ヶ月〜
難易度:★★★(少し丁寧に作る必要あり)
所要時間:40分
ベビー用おもちゃとして海外でも人気の「リボンボード」を、牛乳パックで手作りする方法です。引っ張ると「にゅ〜」と長く伸びる布の動きが、この月齢の赤ちゃんにたまらなく面白い。
材料
- 牛乳パック(1L)1本
- フェルト布(幅3〜4cm×長さ15〜18cmにカット)× 6〜8枚(色はバラバラにする)
- キリ・ハサミ
- ビニールテープ
作り方
- 牛乳パックの上部と底を切り落とし、四角い筒状にする
- 筒の側面に、フェルトが通る程度の穴(1cm×5cm程度のスリット)を6〜8個開ける
- 各スリットにフェルト布を通し、内側で二つ折りにして折り目を結んで抜けないようにする(または安全ピンで固定)
- 牛乳パックの切り口すべてをビニールテープで保護する
遊び方のポイント:フェルトを引き出したら「また入れて〜」と言いながら一緒に押し込んであげると、押す・引くを両方経験できます。フェルトに触感の違う素材(ガーゼ、コーデュロイなど)を混ぜると感触遊びにもなります。
⑥ ラップ芯のシュルシュル遊具〜9ヶ月〜
推奨月齢:生後9ヶ月〜
難易度:★☆☆(簡単)
所要時間:10分
ラップの芯(紙管)にスズランテープをくるくると巻きつけて、引っ張ると「シュルシュル〜」と伸びていくおもちゃです。引っ張りながら「シュルシュル!」という擬音を親が言うと、赤ちゃんはゲラゲラ笑います。
材料
- ラップ・アルミホイルなどの空き紙管
- スズランテープ(カラフルなもの)
- ビニールテープ
作り方
- ラップ芯の端をビニールテープで保護する(切り口が鋭い場合)
- スズランテープを芯の端に結びつけ、くるくると巻きつける(20〜25cm分)
- 巻き始めの端をテープで固定する
遊び方:大人がラップ芯を持って、赤ちゃんにテープの先を持たせて引っ張らせる。クルクルと巻き戻る様子も面白いのでセットで楽しめます。スズランテープを使った遊びは、0歳児に特に人気があります。くわしくはこちらの記事もどうぞ。
▶ あわせて読みたい:【0歳児×スズランテープ】室内遊びアイデア10選
⑦ チェーンリング遊び(手作り感触チェーン)〜10〜11ヶ月〜
推奨月齢:生後10ヶ月〜
難易度:★★☆
所要時間:25分
輪ゴムや布切れを輪っか状にしてつなげた「手作りチェーン」です。一個ずつ引っ張ってはずす動作が、この時期の指先発達にぴったりです。市販のチェーンリングと違い、素材の感触を工夫できるのが手作りの魅力。
材料
- フリース布(幅3cm×長さ12cmにカット)× 10〜15枚
- または、ヘアゴム(太め・カラフルなもの)
作り方
- フリース布を幅3cm×長さ12cmにカット(フリースはほつれにくいので端処理不要)
- 一枚を輪にして結び、輪っかを作る
- 次の布を前の輪に通してから輪にして結ぶ、を繰り返す(8〜10個のチェーンにする)
- すべての結び目を引っ張って確認する
遊び方:チェーンの端を大人が持ち、赤ちゃんが好きなリングを引っ張ってはずす遊びをします。はずれたら「できた!」と褒めてあげると、繰り返し挑戦します。チェーンを床に置いてハイハイしながら引っ張っていく遊びも人気です。
赤ちゃんが飽きてきたときのカスタマイズ術
「作ったばかりなのに、もう飽きた?」ということ、あるあるですよね。そんなときは捨てる前にちょっとカスタマイズしてみてください。
素材を変える
ティッシュ引き出しおもちゃのガーゼを、ツルツルしたサテン生地や、ザラザラしたコーデュロイ布に変えるだけで、「あれ?なんかいつもと違う!」と再び興味を持ちます。感触の違いが新鮮な刺激になります。
色を増やす・変える
スカーフやフェルトのリボンを、全部同じ色から「引っ張るたびに違う色が出てくる」仕様に変えると、視覚的な楽しさが増します。
音を加える
既存のおもちゃに小さな鈴(しっかり固定したもの)やプチプチシート(気泡緩衝材)を縫い込むと、触覚+音のダブル刺激になって再ブレイクすることがあります。
遊び方を変える
同じおもちゃでも、「赤ちゃんが引っ張る→親がゆっくり引き戻す」という綱引き遊びにすると、コミュニケーション要素が加わって新鮮に楽しめます。
手作りおもちゃと一緒に試したいスキンシップ遊び
手作りおもちゃは、一人で遊ばせるだけでなく、親子のスキンシップ遊びの道具としても使えます。
たとえば、布ひもビンのひもを使った「引っ張りっこ」。赤ちゃんがひもの端を持ち、ママ・パパが反対の端をそっと引き返します。赤ちゃんは全力で引っ張り、親はわざと引き戻してあげる。これだけで大笑いしながら何十回も繰り返します。
また、スカーフを使った「いないいないばあ」も定番です。スカーフを顔にかけて「いない〜?」と言い、赤ちゃんがスカーフを引っ張って取れたら「ばあ!」。引っ張る遊びとスキンシップが同時にできる、一石二鳥の遊び方です。
スキンシップ遊びと音楽の組み合わせも効果的です。わらべうたを歌いながら体を動かす遊びは、言語発達にも良い影響があります。
▶ あわせて読みたい:0歳児わらべうたおすすめ15選!月齢別の選び方と発達を促す遊び方【保育士監修】
よくある心配ごとQ&A
Q. 引っ張るおもちゃで遊ぶ時間の目安はどのくらいですか?
A. 特に「何分まで」という上限はありませんが、0歳児の集中力は短いので、5〜15分程度で自然に飽きることが多いです。赤ちゃんが飽きたサインを出したら(視線が外れる、ぐずりだすなど)一度終わりにしましょう。無理に続けさせる必要はありません。
Q. ひもを引っ張るとき、口に入れてしまいます。大丈夫ですか?
A. 0歳児が何でも口に入れるのは自然な探索行動です。口に入れても安全な素材(無染色の綿素材、洗えるフェルトなど)を選び、万が一口に入れても飲み込めない大きさにすることが重要です。遊ぶ時は必ずそばで見守り、ひもが口の中に入りっぱなしにならないよう注意してください。
Q. 市販のおもちゃと手作りおもちゃ、どちらがいいですか?
A. 市販のおもちゃは安全基準をクリアしており安心感があります。手作りおもちゃの良さは「赤ちゃんの発達段階に合わせてカスタマイズできる」「素材の感触を選べる」「コストが低い」という点です。どちらが優れているというわけではなく、うまく組み合わせて使うのが一番です。
Q. いつ頃から引っ張るおもちゃで遊べますか?
A. 「引く」動作が出始める生後6ヶ月頃から遊べますが、月齢によって難易度を変えていくことが大切です。まずはガーゼを引き出すだけのシンプルなものから始めて、成長に合わせてステップアップしていきましょう。
Q. 赤ちゃんが引っ張っておもちゃを壊してしまいました。危なくないですか?
A. 手作りおもちゃは壊れることがあります。壊れたときに出てくるパーツが誤飲できるサイズでないかが重要です。壊れた場合はすぐに遊びを止め、パーツを確認してください。遊ぶ前に毎回チェックする習慣をつけておくと安心です。
まとめ:今日からできる「引っ張る遊び」で赤ちゃんの力を育てよう
赤ちゃんが何でも引っ張るのは、脳と手指が発達している証拠です。その衝動をうまく活かした手作りおもちゃを用意してあげることで、赤ちゃんは安全に存分に「引っ張る喜び」を味わえます。
今回紹介した7つのおもちゃは、すべて家にある材料か100均で手に入るもので作れます。まずは一番簡単な「ティッシュ引き出しおもちゃ(改良版)」から試してみてください。材料を揃えれば今日の午後には完成します。
おもちゃを作るときに大切なのは、「完璧に作ること」より「安全であること」と「赤ちゃんが喜ぶ工夫をすること」。不器用でも雑でも大丈夫。赤ちゃんはパパ・ママが自分のために作ってくれたものが一番うれしいんです。
0歳児の発達全体について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
▶ あわせて読みたい:【完全ガイド】0歳児の成長過程|月齢別の発達目安と関わり方のポイント
引っ張ったり、落としたり、引き出したり。赤ちゃんが夢中になって遊ぶ姿って、本当に愛しいですよね。今日も一緒に楽しい時間を過ごせますように。



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