「子育て支援員って、どうやったら資格が取れるの?」
「保育士じゃなくても大丈夫?」「費用はいくらかかるの?」
そんな疑問、この記事で一気に解決します。
結論から言うと、子育て支援員は保育士資格がなくても取得できる研修修了型の資格です。
申込みさえすれば、ほぼ誰でも挑戦できます。
流れを知らないまま「難しそう…」と諦めている方がとても多いので、このページで手順をまるごと解説しますね。
子育て支援員の資格、まず「結論」からお伝えします
子育て支援員の資格(正式には「子育て支援員研修修了証明書」)は、国が定めた研修を受けて修了すれば取得できます。試験はありません。
📌 取得の超・概要
✅ 受験資格:原則なし(誰でも受講可)
✅ 試験:なし(研修を修了するだけ)
✅ 費用:無料〜数千円程度(都道府県による)
✅ 期間:コースによって異なるが、数日〜数週間
✅ 主催:各都道府県・市区町村
「試験なし」「保育士資格不要」「費用もほぼかからない」と聞くと、逆に「本当に意味あるの?」と思うかもしれません。でも、国が認定した公的な研修制度なので、保育所・学童・地域子育て支援拠点などで「即戦力」として働くことができます。
では、具体的な取り方を順番に見ていきましょう。
子育て支援員とは?保育士との違いをざっくり理解しよう
「そもそも子育て支援員って何者?」というところから整理しましょう。
子育て支援員は、2015年にスタートした子ども・子育て支援新制度の中で生まれた資格です。
保育士が不足している現場を補い、地域の子育て支援を広げることを目的に作られました。
| 比較項目 | 保育士 | 子育て支援員 |
|---|---|---|
| 取得方法 | 国家試験 or 養成校卒業 | 研修修了のみ |
| 費用 | 数万円〜数十万円 | 無料〜数千円 |
| 試験 | あり(難関) | なし |
| 国家資格か | 国家資格 | 国の研修制度(国家資格ではない) |
| 活躍できる現場 | 認可保育所など(主担当として) | 地域型・家庭的保育、学童、地域支援拠点など |
「保育士の代わりにはなれない」けれど、「子育て支援の現場で正式に認められたスタッフとして働ける」のが子育て支援員の立ち位置です。
⚠️ 注意点:子育て支援員研修は国の制度ですが、実施主体は都道府県・市区町村です。
自治体によって募集時期・内容・費用が異なります。必ずお住まいの自治体の公式情報をご確認ください。
【取得の流れ】申込みから修了証まで全ステップ
難しく見えますが、実際のステップは5つだけです。一つずつ確認しましょう。
STEP1:都道府県・市区町村の募集を探す
一番最初にやることは、お住まいの自治体が研修を実施しているか・募集しているかを確認することです。
探し方はシンプル:
- Google で「[都道府県名] 子育て支援員 研修 令和」と検索する
- 都道府県の子ども・子育て支援担当窓口のWebサイトを見る
- 市区町村の子ども家庭支援センターや保育課に電話で問い合わせる
💡 ポイント:研修の募集は年1〜2回が一般的です。
都道府県によっては年度前半(4〜6月頃)に募集をかけて、夏〜秋に研修を実施するケースが多いです。
募集を見逃さないよう、自治体のホームページをこまめにチェックするか、メールマガジン等に登録しておくと安心です。
STEP2:研修コースを選ぶ
子育て支援員の研修には、4つのコースがあります。自分が目指す仕事のスタイルに合ったコースを選びましょう(詳しくは後述のセクションで解説します)。
- 地域保育コース(家庭的保育・小規模保育・一時預かりなど)
- 地域子育て支援コース(地域子育て支援拠点、利用者支援など)
- 放課後児童コース(学童保育:放課後児童クラブ)
- 社会的養護コース(乳児院・児童養護施設など)
ほとんどの方が選ぶのは「地域保育コース」か「放課後児童コース」です。
「保育所で補助スタッフとして働きたい」なら地域保育コース、「学童で働きたい」なら放課後児童コースが対応しています。
STEP3:申込み手続きをする
募集要項に従って申込みをします。多くの自治体では:
- 申込書を郵送 or 持参
- または Web フォームでオンライン申込み
提出書類として求められることが多いのは以下のとおりです:
- 申込書(自治体所定の様式)
- 顔写真(パスポートサイズ)
- 現在の職歴・志望動機など(自治体によって異なる)
応募者が多い場合は選考(抽選や書類審査)が行われることもあります。
「誰でも受けられる」とはいえ、定員があるので早めの申込みが基本です。
STEP4:研修を受講する
受講が決まったら、いよいよ研修です。
研修は「基本研修」と「専門研修」の2段階構成になっています。
| 研修の区分 | 内容 | 時間数の目安 |
|---|---|---|
| 基本研修 | 子育て支援の基礎知識(全コース共通) | 8時間前後 |
| 専門研修 | 選択したコースの専門知識・演習・実習 | コースにより異なる(約9〜24時間+実習) |
講義形式・グループワーク・実習(現場見学)などで構成されます。
「難しい試験勉強」というより、「研修に出席して話を聞いて、実習で動く」というイメージです。
STEP5:修了証をもらって就職活動へ
全日程の研修を修了すると、「子育て支援員研修修了証明書」が交付されます。
この証明書を持って、就職活動をスタートしましょう。
✅ 修了証は全国で有効です。引っ越しをしても使えます。
ただし、就職先によって「子育て支援員であること」の評価や待遇は異なります。
費用はいくらかかる?無料で取れるって本当?
「無料」と聞いて「えっ、本当に?」と思う方も多いですよね。これは本当です。
子育て支援員研修の受講料は、国と自治体が補助しているため、多くの場合無料または数百〜数千円程度のテキスト代のみで受講できます。
- 受講料:無料(ほとんどの自治体)
- テキスト代:無料〜2,000円程度
- 交通費:自己負担
- 実習中の食費・雑費:自己負担
自治体によって費用負担の有無は異なります。申込み前に必ず募集要項で確認してください。
⚠️ 注意:民間のスクールが「子育て支援員研修」に似た名前で有料講座を開いているケースもあります。
公式の子育て支援員研修は都道府県・市区町村が実施するものです。
民間の講座と混同しないよう、申込先が自治体かどうか確認しましょう。
研修の日数・内容・きつさのリアル
「研修って何日間あるの?仕事しながら通える?」これ、みんな気になりますよね。
日数の目安
コースによって大きく異なります:
- 放課後児童コース:基本研修(1日)+専門研修(約2日)→ 合計3日程度
- 地域保育コース(一時預かり事業):基本研修+専門研修+実習で 合計4〜7日程度
- 地域子育て支援コース:基本研修+専門研修で 合計4〜5日程度
- 社会的養護コース:基本研修+専門研修で 合計5〜8日程度
「数週間みっちり通う」というものではなく、数日間の集中研修が多いです。
土日開催の自治体もあるので、平日に仕事をしている方でも参加しやすくなっています。
研修の内容(こんなことを学びます)
基本研修では、すべてのコースに共通する基礎的な内容を学びます:
- 子ども・子育て家庭の現状
- 子育て支援員の役割と倫理
- 子どもの発達と保育の基礎知識
- 関係機関との連携の仕方
専門研修では、選んだコースに特化した内容を学びます。
たとえば放課後児童コースでは「学童での生活・遊び・子どもとの関わり方」、地域保育コースでは「一時預かりの進め方・安全管理・保護者対応」などを学びます。
「きつい」のか正直に言うと…
正直に言いますね。
内容的にはそこまでハードではありません。
座学と演習が中心で、「難しすぎてついていけない」というレベルではないです。
むしろ「話を聞いていて共感できることが多い」「実習が楽しかった」という声が多いです。
きつさを感じるとしたら:
- 平日に数日間休みを確保する必要がある
- 会場が遠い場合は交通の負担がある
- 実習で実際の子どもと関わることへの緊張
「何かを暗記して試験に臨む」という負荷はないので、子育て経験がある方にとっては「自分の経験が活かせる場面も多い」と感じる研修です。
4つのコース、自分に合うのはどれ?
「コースが4つあると言われても、違いがよくわからない…」という方のために、表で整理しました。
| コース名 | こんな人向け | 主な就労先 |
|---|---|---|
| 地域保育コース | 0〜5歳の子どもに関わりたい | 家庭的保育、小規模保育、一時預かり施設 |
| 地域子育て支援コース | 育児中の親をサポートしたい | 地域子育て支援拠点、利用者支援事業 |
| 放課後児童コース | 小学生と関わりたい、学童で働きたい | 放課後児童クラブ(学童保育) |
| 社会的養護コース | 養護施設や乳児院で支援がしたい | 乳児院、児童養護施設 |
迷ったときの選び方
💡 こんな順番で考えるとスムーズです:
1. 「乳幼児(0〜5歳)」と「小学生(6〜12歳)」どちらと関わりたいか?
→ 乳幼児 → 地域保育コース
→ 小学生 → 放課後児童コース
2. 「直接子どもと関わる」か「親のサポート」どちらがしたいか?
→ 親サポート → 地域子育て支援コース
3. 社会的に困難な状況にある子どもを支えたいなら → 社会的養護コース
なお、複数のコースを受けることも可能です。「まず放課後児童コースを取って、のちに地域保育コースも受けた」という方もいます。
取得後、実際にどんな仕事に就ける?
「修了証が取れたとして、実際に仕事ってあるの?」これも現実的に気になるポイントですよね。
働ける場所の例
- 放課後児童クラブ(学童保育)の補助スタッフ
- 地域子育て支援拠点のスタッフ
- 一時預かり保育の補助員
- 小規模保育事業所の保育補助スタッフ
- 乳児院・児童養護施設の補助スタッフ(社会的養護コース)
雇用形態と給与
多くの場合、パート・アルバイト・非常勤での採用が中心です。
フルタイム正職員での採用は少ないですが、地域によっては非常勤職員として安定して働けるポジションもあります。
時給は地域差が大きいですが、1,000円〜1,400円程度が相場です(2026年時点)。
「家のそばで、子どもに関わりながら働ける」という点で、子育て中の方や定年後のセカンドキャリアを探している方に人気があります。
保育補助としてキャリアを積む方法
子育て支援員の資格を取ったあと、働きながら保育士資格の取得を目指すルートもあります。
厚生労働省は保育補助者の保育士資格取得を支援する事業も展開しています(詳細は自治体・施設にご確認ください)。
「まずは子育て支援員として現場に入って、慣れてきたら保育士も目指す」という段階的なキャリアプランを立てている方も増えています。
よくある疑問まとめ(FAQ)
Q. 子育て経験がない独身でも受講できますか?
A. はい、受講できます。子育て経験の有無は問われません。学生や独身の方でも申込みは可能です。ただし実際の就労では、保護者への共感力が求められる場面もあります。
Q. 男性でも取得できますか?
A. はい、性別は問いません。男性の子育て支援員も増えています。特に学童保育では男性スタッフの需要があります。
Q. 資格の有効期限はありますか?
A. 現時点(2026年3月)では、有効期限は設定されていません。一度取得した修了証は更新不要で使い続けられます。ただし制度が改定される可能性もあるため、最新情報は内閣府や自治体でご確認ください。
Q. オンラインで受講できますか?
A. 自治体によっては、基本研修の一部をオンライン(Zoom等)で受けられるところが増えています。ただし実習は現地参加が必要です。募集要項でご確認ください。
Q. 申込んでも落ちることはありますか?
A. 定員を超えた場合は選考が行われる自治体もあります。抽選や書類選考で落ちる可能性もゼロではありません。早めの申込みが大切です。
Q. 研修を途中でやめたらどうなりますか?
A. 全日程を修了しないと修了証は交付されません。やむを得ない事情で欠席した場合は、補講対応している自治体もありますが、対応は自治体ごとに異なります。
Q. 複数のコースを同時に受けることはできますか?
A. 原則として1コースずつの受講です。ただし、別の年度や別の研修回で異なるコースを受講することは可能です。
Q. 修了証があれば保育士として数えてもらえますか?
A. いいえ、子育て支援員は保育士資格ではありません。認可保育所の「保育士配置数」にはカウントされない場合がほとんどです。ただし、保育士が不足している現場での「補助スタッフ」として正式に就労できます。
まとめ:最初にやることはたった一つ
長々とお読みいただきありがとうございました。最後にシンプルにまとめます。
✅ 子育て支援員の資格を取るために今日やること
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お住まいの自治体の募集情報を確認してください。
それだけです。まずここから始めましょう。
「難しそう」「私には無理かも」と思っていた方も、試験なし・費用ほぼゼロ・数日の研修と聞いて、少しハードルが下がったのではないでしょうか。
子育て支援員は、地域の子どもたちと家庭を支える、やりがいのある仕事です。あなたの経験と気持ちは、きっと現場で活きます。
一歩踏み出してみてくださいね。応援しています!
【参考・出典】
・内閣府「子育て支援員研修事業について」
・厚生労働省「子ども・子育て支援新制度」
※本記事の情報は2026年3月時点のものです。制度や研修内容は変更になる場合があります。必ず実施自治体の公式情報をご確認ください。

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