育児休業給付金の延長申請はいつまで?2025年新ルールと手続き完全ガイド
「育児休業給付金の延長申請って、いつまでにすればいいの?」
保育所に入れなくて育休を延長したいと考えたとき、真っ先に気になるのが申請期限ですよね。締め切りを過ぎてしまったら給付金がもらえなくなるかも…と不安になる方も多いはずです。
特に2025年4月から、育児休業給付金の延長手続きが大きく変わりました。これまでより厳格になり、必要な書類も増えています。知らずにいると、うっかり延長が認められないなんてことも。
この記事では、育児休業給付金の延長申請について、期限から必要書類、よくある失敗例まで、どこよりも詳しく解説します。初めて延長申請する方も、2025年の新ルールを確認したい方も、ぜひ最後までお読みください。
- 1. 育児休業給付金の延長申請、いつまでに必要?【結論】
- 2. 育児休業給付金とは?基礎知識をおさらい
- 3. 延長できる期間は?1歳6か月・2歳までの2段階
- 4. 【重要】2025年4月から手続きが厳格化!何が変わった?
- 5. 延長申請に必要な3つの書類【2025年最新版】
- 6. 延長が認められる条件・要件を徹底解説
- 7. 【注意】延長が認められないケース7選
- 8. 延長申請の具体的な手続きの流れ
- 9. 申請期限に間に合わない!そんな時の対処法
- 10. パパママ育休プラスを利用している場合の注意点
- 11. よくある質問Q&A
- 12. 【体験談】実際に延長申請した方の声
- 13. 企業担当者が知っておくべきこと
- 14. まとめ:延長申請は計画的に、早めの準備が鍵
1. 育児休業給付金の延長申請、いつまでに必要?【結論】
まず結論からお伝えします。
育児休業給付金の延長申請は、原則として「支給期間が終了する前月の末日」までに行う必要があります。
たとえば、お子さんの1歳の誕生日が12月10日の場合、延長申請の期限は11月30日(末日が土日祝日の場合は、その直前の平日)となります。
この期限を守らないと、延長が認められない可能性が高くなります。給付金が途切れてしまうと家計に大きな影響が出てしまいますよね。だからこそ、早めの準備と確実な手続きが大切なんです。
2025年4月からの重要な変更点
2025年4月以降、育児休業給付金の延長手続きに大きな変更がありました。具体的には以下の3点です:
- 提出書類が増加(従来の1種類から3種類へ)
- 審査基準の厳格化(入所意思の確認強化)
- 提出期限の厳守(遅延への対応がより厳しく)
これまでは「入所保留通知書」さえあれば延長が認められていましたが、2025年4月以降は、保育所への入所申込書の写しや、新設された「育児休業給付金支給対象期間延長事由認定申告書」も必要になりました。
なぜこんなに厳しくなったのでしょうか?それは、実際に保育所に入る意思がないのに、給付金を延長するためだけに「わざと落ちる」申し込みをする人が増え、自治体の事務負担が増大したためです。
厚生労働省は、本当に保育所に入れなくて困っている方を支援するため、制度の適正化を図ったのです。
2. 育児休業給付金とは?基礎知識をおさらい
延長申請の詳しい話に入る前に、育児休業給付金の基本をおさらいしておきましょう。「そもそも育児休業給付金って何?」という方も安心してください。
育児休業給付金の概要
育児休業給付金とは、育児休業中にハローワーク(雇用保険)から受け取れるお金のことです。
赤ちゃんのお世話に専念するために仕事を休むと、当然お給料はもらえませんよね。そんなとき、生活を支えてくれるのがこの給付金なんです。雇用保険に入っている方であれば、男性も女性も受給できます。
育児休業給付金は、雇用保険の制度として設けられており、すみやかに職場に復帰することを前提として、所得の一部を補てんする役割があります。
原則の受給期間
原則として、育児休業給付金はお子さんが1歳の誕生日を迎える前日(1歳に達する日の前日)まで受給できます。
たとえば、2025年4月10日生まれのお子さんの場合、2026年4月9日までが原則の受給期間となります。誕生日当日ではなく「前日まで」という点に注意してください。
ただし、保育所に入所できないなどの特別な事情がある場合は、最大で2歳に達する日の前日まで延長することができます。これが今回のテーマである「延長申請」です。
給付金額の計算方法
気になる給付金の金額ですが、育児休業を開始してからの期間によって支給率が変わります。
| 期間 | 支給率 | 計算式 |
|---|---|---|
| 育休開始から180日まで | 67% | 休業開始時賃金日額 × 支給日数 × 67% |
| 育休開始から181日以降 | 50% | 休業開始時賃金日額 × 支給日数 × 50% |
延長期間中も、この50%の支給率が適用されます。つまり、延長したからといって給付金が減額されることはありません。
例えば、育休開始前の月給が30万円だった場合、181日以降は月額約15万円(30万円×50%)の給付金を受け取れる計算になります。
なお、政府は今後、育児休業給付金の支給率を80%へ引き上げることも検討しています。男性の育休取得率向上や、女性活躍推進の観点から、さらなる支援強化が期待されています。
3. 延長できる期間は?1歳6か月・2歳までの2段階
「育休を延長できるのは知っているけど、具体的にいつまで延ばせるの?」という疑問をお持ちの方も多いでしょう。
育児休業給付金は、最大で2歳に達する日の前日まで延長できます。ただし、一気に2歳まで延長できるわけではなく、2段階に分けて手続きする必要があります。
第1段階:1歳から1歳6か月への延長
まず1回目の延長として、お子さんが1歳6か月に達する日の前日まで延長できます。
この延長を申請するには、お子さんの1歳の誕生日の前日までに以下の条件を満たす必要があります:
- 保育所等への入所を希望し、申し込みを行っている
- しかし、保育所等に入所できない
- または、お子さんの養育を予定していた配偶者が、死亡・負傷・疾病等により養育が困難になった
申請のタイミングとしては、1歳の誕生日を迎える前月の末日までが基本です。早めに保育所への申し込みを済ませ、入所保留通知書を受け取っておく必要があります。
第2段階:1歳6か月から2歳への再延長
1歳6か月まで延長したものの、まだ保育所に入れない場合は、さらに2歳まで延長できます。
この再延長を申請するには、お子さんが1歳6か月に達する日の前日までに、同様の条件を満たす必要があります。つまり、1歳6か月の時点でも保育所に入所できない状況が続いていることを証明する必要があるのです。
申請期限は、1歳6か月に達する日の前月の末日までとなります。
それぞれの申請タイミング一覧表
| 延長段階 | 延長可能期間 | 申請期限の目安 | 必要な入所申込み時期 |
|---|---|---|---|
| 第1段階 | 1歳6か月まで | 1歳到達の前月末日 | 1歳の誕生日前日まで |
| 第2段階 | 2歳まで | 1歳6か月到達の前月末日 | 1歳6か月の誕生日前日まで |
重要なのは、はじめから2歳までの延長を一度に申請することはできないという点です。必ず1歳6か月の段階で一度手続きをして、さらに必要であれば2歳までの再延長を申請する、という流れになります。
「面倒だな」と思うかもしれませんが、これは「本当に保育所に入れない状況が続いているか」を確認するための仕組みなんです。
4. 【重要】2025年4月から手続きが厳格化!何が変わった?
2025年4月1日以降に延長手続きをする方は、必ずこのセクションを読んでください。手続きのルールが大きく変わっています。
厳格化の背景:「わざと落ちる」申込みが社会問題に
なぜ手続きが厳しくなったのか。その背景には、育児休業給付金を延長するために、本当は保育所に入る気がないのに申し込みをする、いわゆる「わざと落ちる」申込みが増えたことがあります。
保育所に落ちれば入所保留通知書がもらえて、それを提出すれば給付金を延長できる。だから人気の保育所だけに申し込んで、あえて落選を狙う…こうした行為が、自治体の審査業務を圧迫していたのです。
本当に保育所に入りたくて困っている方がいる一方で、給付金目的の申し込みが増えてしまった。これでは制度の本来の目的から外れてしまいますよね。
厚生労働省は、こうした状況を改善し、本当に支援が必要な方に給付金が届くよう、雇用保険法を改正して手続きを厳格化することにしたのです。
新たに必要になった書類
2025年4月以降、延長申請に必要な書類は以下の3種類になりました:
- 入所保留通知書(入所不承諾通知書) ※従来から必要
- 育児休業給付金支給対象期間延長事由認定申告書 ※新規追加
- 市区町村に保育所等の利用申し込みを行ったときの申込書の写し ※新規追加
特に2番目の「認定申告書」は新設された書類で、入所申込みの詳細や、入所保留を積極的に希望していないかなどを申告する内容になっています。
審査のポイント:ハローワークが確認する3つの要件
提出された書類をもとに、ハローワークは以下の3つのポイントを審査します:
- あらかじめ市区町村に対して保育利用の申し込みを行っているか(従来からの要件)
- 速やかな職場復帰のために保育所等の利用を希望しているか(新しい要件)
- お子さんが1歳に達する日の翌日時点で保育所等の利用ができる見込みがないことが明らかか(従来からの要件)
特に2番目の「速やかな職場復帰のために利用を希望している」という要件が新設されたことで、以下のようなケースが詳しくチェックされるようになりました:
- 原則として、お子さんが1歳に達する日の翌日以前の日を入所希望日として申し込んでいるか
- 申し込んだ保育所等が、合理的な理由なく自宅から通所に片道30分以上要する施設のみとなっていないか
- 入所保留を積極的に希望する旨の意思表示をしていないか
- 保育所等から入所の内定を受けたにもかかわらず、辞退していないか
つまり、「本当に保育所に入って職場復帰するつもりがあるのか」を、書類を通じて詳しく確認するようになったということです。
「合理的な理由」とは?通所時間30分の基準
「自宅から30分以内の保育所に申し込んでいないとダメ」と聞いて、不安になった方もいるかもしれません。でも、ちゃんと例外もあります。
以下のいずれかに該当する場合は、30分以上かかる保育所への申し込みでも「合理的な理由がある」と認められます:
- 保育所等が本人または配偶者の通勤経路の途中にある
- 自宅から30分未満で通える保育所等がない
- 自宅から30分未満で通える保育所等のすべてが、開所時間または開所日(曜日)では、職場復帰後の勤務時間または勤務日(曜日)に対応できない
たとえば、職場と自宅の中間地点にある保育所なら、自宅から少し遠くても問題ありません。また、早朝や夜遅くまで預ける必要がある場合、近くの保育所が対応していなければ、遠くても延長保育のある園を選ぶことができます。
大切なのは、「本当に復職して通わせるつもりで選んでいるか」という点です。
5. 延長申請に必要な3つの書類【2025年最新版】
それでは、2025年4月以降に必要な3つの書類について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
①入所保留通知書(入所不承諾通知書)
これは従来から必要とされている書類です。市区町村が発行する、「保育所等の利用ができない」ことを証明する通知のことです。
自治体によって名称が異なり、「入所保留通知書」「入所不承諾通知書」「保留通知」などと呼ばれています。
取得方法:
- 市区町村の保育課(児童福祉課など)に保育所の入所申込みをする
- 入所できなかった場合、自治体から通知書が郵送される
- 通知が届いたら、原本を保管しておく(コピーでは受け付けられない場合があるため)
注意点として、この通知書には「入所ができない理由」が記載されている必要があります。単に「落選」とだけ書かれているのではなく、「定員超過のため」「希望園に空きがないため」など、具体的な理由が明記されていることが望ましいです。
②育児休業給付金支給対象期間延長事由認定申告書
2025年4月から新設された書類です。ハローワークに対して、延長事由を詳しく申告するための申告書です。
主な記入内容:
- 保育所等への入所申込みをした日
- 利用開始希望日
- 利用保留の有効期限
- 申し込んだ保育所の名称・住所
- 自宅から保育所までの通所時間(片道30分以上の場合はその理由)
- 入所内定を辞退したことがあるか
- 入所保留を積極的に希望する意思表示をしたことがあるか
この申告書を通じて、「本当に職場復帰のために保育所を必要としているのか」を詳しく確認されるわけです。
取得方法:
申告書は厚生労働省のホームページからダウンロードできます。入力用PDF、手書き用PDF、Excel版の3種類が用意されています。
記入の際は、正直に、そして詳しく書くことが大切です。虚偽の記載をすると、給付金の不正受給とみなされ、返還を求められる可能性もあります。
③保育所等の利用申込書の写し
市区町村に提出した保育所の入所申込書のコピーです。2025年4月から新たに必要になりました。
準備方法:
- 保育所の入所申込みをする際、必ず全ページのコピーを取っておく
- 申込内容を変更した場合は、変更後の申込書もコピーしておく
- 延長申請時に、このコピーを添付する
「え、申込書のコピーを取り忘れた!」という方もいるかもしれません。その場合は、速やかに市区町村の保育課に連絡して、申込書の控えを再発行してもらえるか確認しましょう。多くの自治体では、申請者本人であれば再発行や閲覧に応じてくれます。
書類取得の順序とタイミング
3つの書類を揃えるには、以下の順序で進めるとスムーズです:
| 時期 | やること | 取得する書類 |
|---|---|---|
| お子さんが生まれたら早めに | 市区町村に保育所の入所申込み | 申込書(全ページコピー) |
| 入所選考結果が出たら | 入所できなかった場合、通知書を受け取る | 入所保留通知書 |
| 延長申請の直前 | 認定申告書を記入 | 延長事由認定申告書 |
| 申請期限まで | 会社を通じてハローワークに提出 | 上記3点セット |
特に入所申込みは、早めに済ませることが重要です。「1歳の誕生日前日まで」という期限に間に合うよう、余裕を持って申し込みましょう。
6. 延長が認められる条件・要件を徹底解説
書類を揃えても、延長の要件を満たしていなければ認められません。ここでは、延長が認められるための条件を詳しく見ていきます。
必須条件①:保育所への入所申込みが済んでいること
まず大前提として、お子さんが1歳に達する日の前日(誕生日の前日)までに、認可保育所への入所申込みを行っている必要があります。
「市区町村に問い合わせたら『入所は難しい』と言われたから、申し込まなかった」というケースがありますが、これはNGです。たとえ厳しい状況でも、必ず正式に申し込みをしておかなければなりません。
また、申し込んだのが認可外保育所のみの場合も、原則として延長は認められません。必ず認可保育所(または認定こども園などの認可施設)に申し込む必要があります。
必須条件②:入所希望日が適切に設定されていること
保育所への入所希望日(利用開始希望日)は、原則として、お子さんが1歳に達する日の翌日(誕生日当日)以前に設定する必要があります。
たとえば、お子さんの1歳の誕生日が12月10日の場合:
- ○ 入所希望日:12月1日 → OK
- ○ 入所希望日:12月10日 → OK
- × 入所希望日:翌年4月1日 → NG
誕生日より後の日付を希望日にしてしまうと、「1歳の誕生日時点で保育所に入れない状況」とは言えないため、延長が認められません。
ただし、これには例外もあります。たとえば、4月入所しか受け付けていない地域で、お子さんの誕生日が3月の場合などは、柔軟に対応されることがあります。詳しくは、お住まいの市区町村やハローワークに確認してください。
必須条件③:通所時間が30分以内(または合理的な理由がある)
申し込んだ保育所が、自宅から通所するのに片道30分以上かかる場合、「なぜその保育所を選んだのか」を説明する必要があります。
合理的な理由がない場合、「本当に入所する意思があるのか」と疑われ、延長が認められない可能性があります。
合理的な理由として認められるのは、先ほども説明した以下のケースです:
- 保育所が通勤経路の途中にある
- 自宅から30分未満の保育所がない
- 近くの保育所では勤務時間に対応できない(延長保育がないなど)
都心部では30分以内の保育所が複数ある一方、地方では選択肢が限られることもありますよね。そうした事情はきちんと説明すれば理解してもらえます。
必須条件④:入所保留を積極的に希望していないこと
2025年4月からの新しい要件として、「入所保留を積極的に希望する旨の意思表示をしていないこと」が追加されました。
つまり、市区町村に対して「保育所に入れなくても構いません」「待機状態を希望します」といった意思表示をしていないかがチェックされるのです。
当たり前のことのように思えますが、実際には「給付金延長のために、わざと保留を希望する」という行為が問題になっていたため、この要件が設けられました。
必須条件⑤:入所内定を辞退していないこと
保育所から入所の内定を受けたにもかかわらず辞退した場合、その後の延長申請は原則として認められません。
たとえば、1次選考で内定をもらったのに辞退して、2次選考で「わざと落ちる」ということはできません。一度内定を受けたら、基本的にはそこに入所するか、正当な理由がある場合のみ辞退が認められます。
正当な理由としては、たとえば以下のようなケースが考えられます:
- 勤務先が変わり、内定した保育所では通勤経路上にない
- 家族の介護などで急遽住所が変わった
- お子さんや保護者の健康上の理由
その他の延長事由:配偶者の事情
保育所に入れないこと以外にも、延長が認められる事由があります。それは、お子さんの養育を予定していた配偶者が、死亡、負傷、疾病等により養育が困難になった場合です。
たとえば:
- 配偶者が病気やケガで入院した
- 配偶者が精神的な疾患で養育が難しくなった
- 配偶者が妊娠中または産後間もないため、上の子の養育が困難
こうした場合も、医師の診断書などの証明書類を添えて延長申請を行うことができます。
7. 【注意】延長が認められないケース7選
ここからは、「こんなはずじゃなかった!」とならないように、延長が認められないケースを具体的に見ていきましょう。
NGケース①:保育所への入所申込みをしていない
最も多い失敗例が、申込み自体をしていないケースです。
「どうせ入れないと思った」「市区町村の窓口で『厳しい』と言われたから」という理由で申込みをしなかった場合、延長は認められません。
たとえ入所できる可能性が低くても、必ず正式な申込み手続きを行ってください。申し込まなければ、そもそも入所保留通知書も発行されません。
NGケース②:申込み日が遅すぎる(1歳の誕生日を過ぎている)
保育所への入所申込みは、お子さんが1歳に達する日の前日までに行う必要があります。誕生日を過ぎてから申し込んでも、延長は認められません。
特に注意が必要なのは、自治体によって申込みの受付時期が決まっている場合です。たとえば、4月入所の申込みは前年の10月~11月に締め切られることが多いです。
お子さんの誕生日から逆算して、いつ申し込めばいいのかを早めに確認しておきましょう。
NGケース③:入所希望日が誕生日の翌日以降に設定されている
先ほども説明しましたが、入所希望日(利用開始希望日)を誕生日より後に設定してしまうと、延長が認められません。
例:1歳の誕生日が12月10日なのに、入所希望日を翌年4月1日にしてしまった → NG
この場合、「12月10日時点では保育所を必要としていない」とみなされ、延長要件を満たさないことになります。
ただし、地域の事情によっては柔軟に対応されることもあるので、不安な場合は市区町村やハローワークに相談してください。
NGケース④:認可外保育所のみに申し込んでいる
延長の対象となるのは、原則として「認可保育所」または「認定こども園」などの認可施設に入所できない場合です。
認可外保育所、無認可保育所、ベビーシッターのみに申し込んでいる場合は、延長は認められません。
ただし、自治体によっては、やむを得ない理由がある場合(たとえば、地域に認可保育所がない、障害児保育が必要など)に例外的に認められることもあります。詳しくは各自治体に確認してください。
NGケース⑤:通所時間30分以上の保育所のみに申し込み(合理的理由なし)
自宅から片道30分以上かかる保育所だけに申し込んでいて、合理的な理由がない場合、「本当に通わせる気があるのか」と疑われ、延長が認められない可能性があります。
都心部などで近くの保育所にも申し込んでいるのであれば問題ありませんが、わざと遠い園だけを選んでいると判断されると、延長が認められません。
もし遠い保育所を選ぶ場合は、その理由(通勤経路にある、近くの保育所は勤務時間に対応していない、など)を明確に説明できるようにしておきましょう。
NGケース⑥:保育所の1次選考で内定を辞退している
保育所の1次選考で内定をもらったのに辞退して、2次選考で「落ちた」として延長申請をしても、原則として認められません。
「もっといい保育所に入りたかった」「給付金を延長したかった」という理由での辞退は認められないのです。
内定を辞退する正当な理由(転居、勤務先の変更など)がある場合は別ですが、そうした場合も書類での説明が必要になります。
NGケース⑦:入所保留を積極的に希望する意思表示をしている
市区町村に対して「保育所に入れなくても構いません」「待機を希望します」といった意思表示をしている場合、延長は認められません。
2025年4月からの新しい申告書には、この点を確認する項目が設けられています。虚偽の申告をすると、後で給付金の返還を求められる可能性もありますので、正直に記載してください。
8. 延長申請の具体的な手続きの流れ
それでは、実際に延長申請をする場合の具体的な流れを、ステップごとに見ていきましょう。
STEP1:保育所への入所申込み(お子さんが0歳のうちに)
延長申請の準備は、実はお子さんが0歳のうちから始まります。
やること:
- お住まいの市区町村の保育課(児童福祉課など)に問い合わせ
- 保育所の入所申込みの受付時期を確認
- 必要書類(就労証明書など)を準備
- 入所を希望する保育所を選定(通所時間や開所時間を考慮)
- 申込書を記入し、全ページのコピーを取る(重要!)
- 市区町村に申込書を提出
ポイント:
- 入所希望日は、お子さんの1歳の誕生日以前に設定する
- 申込書は必ず全ページコピーを取っておく(後で必要になります)
- 希望する保育所は、自宅から30分以内の園を含める
- 自治体によって受付時期が異なるので、早めに確認を
STEP2:入所選考結果の確認と入所保留通知書の取得
保育所の入所選考が行われ、結果が通知されます。
やること:
- 市区町村から選考結果の通知を受け取る
- 入所できなかった場合、「入所保留通知書」または「入所不承諾通知書」が届く
- 通知書の原本を大切に保管する
- 通知書に入所できない理由が具体的に記載されているか確認
ポイント:
- 通知書が届かない場合は、市区町村に連絡して発行を依頼
- 通知書の内容に不明点があれば、市区町村に確認
- 原本を汚したり紛失したりしないよう注意
STEP3:必要書類の準備(1歳の誕生日の1~2か月前)
延長申請に必要な書類を準備します。
やること:
- 入所保留通知書の確認(すでに取得済み)
- 保育所の入所申込書のコピーを確認(すでに取得済み)
- 厚生労働省のホームページから「育児休業給付金支給対象期間延長事由認定申告書」をダウンロード
- 認定申告書を記入する(入所申込みの詳細、通所時間など)
- 3つの書類が揃ったか最終確認
ポイント:
- 認定申告書は正直に、詳しく記入する
- 通所時間が30分以上の場合は、理由をしっかり説明
- 記入漏れがないか複数回チェック
STEP4:会社への提出(申請期限まで)
準備した書類を、勤務先の人事・労務担当者に提出します。
やること:
- 3つの書類を勤務先に提出
- 「育児休業給付金支給申請書」と一緒に提出されることを確認
- 提出期限を勤務先と確認(原則:支給期間終了の前月末日)
ポイント:
- 期限ギリギリではなく、余裕を持って提出する
- 書類に不備がないか、会社の担当者と一緒に確認
- 提出の記録(提出日、提出先など)を残しておく
STEP5:会社からハローワークへの申請
勤務先の担当者が、ハローワークに延長申請を行います。
会社がやること:
- 育児休業給付金支給申請書に3つの書類を添付
- 管轄のハローワークに提出
- 審査結果を待つ
従業員側のポイント:
- 会社の担当者と定期的に連絡を取り、進捗を確認
- 追加書類が必要になった場合は速やかに対応
- 審査結果が出るまで、通常は1~2か月程度かかる
STEP6:審査結果の確認と給付金の受給
ハローワークの審査が完了し、結果が通知されます。
やること:
- 延長が認められた場合、支給決定通知書が届く
- 給付金が指定の口座に振り込まれる
- 1歳6か月までの給付金を受け取る
- さらに延長が必要な場合は、1歳6か月到達前に再度STEP1~6を繰り返す
全体のスケジュール例
| お子さんの月齢 | やること |
|---|---|
| 0歳(生後すぐ) | 市区町村に保育所の申込み時期を確認 |
| 0歳6~8か月頃 | 保育所の入所申込み(4月入所の場合、前年10~11月が多い) |
| 0歳10か月頃 | 入所選考結果の通知を受け取る |
| 0歳11か月頃 | 延長申請に必要な書類を準備 |
| 1歳到達の前月 | 会社に書類を提出(期限:前月末日) |
| 1歳~1歳2か月 | ハローワークの審査 |
| 1歳2か月以降 | 延長が認められ、給付金の受給継続 |
このスケジュールを見てわかるとおり、延長申請は計画的に進める必要があります。ギリギリになって慌てないよう、早め早めに動きましょう。
9. 申請期限に間に合わない!そんな時の対処法
「気づいたら期限が過ぎていた…」「書類が間に合わない…」そんなときは、どうすればいいのでしょうか?
期限を過ぎてしまった場合の対応
残念ながら、延長申請の期限(支給期間終了の前月末日)を過ぎてしまうと、原則として延長は認められません。給付金の支給が途切れてしまいます。
ただし、諦める前に以下の対応を試してみてください:
- すぐに会社の担当者に連絡
状況を説明し、何か対応できないか相談しましょう。会社によっては、特別な配慮をしてくれる場合もあります。 - ハローワークに相談
期限を過ぎた理由によっては(たとえば、災害や病気など、やむを得ない事情があった場合)、例外的に対応してもらえることがあります。 - 市区町村に保育所の入所状況を確認
期限後でも、保育所に空きが出れば入所できる可能性があります。キャンセル待ちの状況などを確認しましょう。
とはいえ、期限を過ぎてからの対応は非常に難しいのが現実です。何よりも、期限内に確実に手続きすることが大切です。
書類が間に合わない場合の対応
「入所保留通知書がまだ届かない」「申込書のコピーを取り忘れた」など、書類の準備が間に合わない場合の対処法です。
入所保留通知書が届かない場合:
- すぐに市区町村の保育課に連絡
- 通知書の発行状況を確認
- 発行が遅れている場合は、早急な発行を依頼
- 場合によっては、窓口に直接取りに行く
申込書のコピーを取り忘れた場合:
- 市区町村に連絡し、申込書の控えの再発行を依頼
- 本人確認書類を持参して窓口で受け取る
- 多くの自治体では対応してくれます
認定申告書の記入に時間がかかる場合:
- 会社の担当者や社会保険労務士に記入方法を相談
- 不明点はハローワークに電話で確認
- ダウンロード版を使えば、何度でも書き直せます
相談窓口の紹介
困ったときに相談できる窓口をまとめました:
| 相談内容 | 相談先 | 連絡方法 |
|---|---|---|
| 保育所の入所申込み、入所保留通知書 | 市区町村の保育課(児童福祉課) | 電話または窓口 |
| 育児休業給付金の延長手続き、審査 | 管轄のハローワーク | 電話または窓口 |
| 会社での手続き、書類提出 | 勤務先の人事・労務担当者 | メールまたは電話 |
| 労務全般の相談 | 社会保険労務士 | 事務所に問い合わせ |
「こんなこと聞いていいのかな?」と思わず、わからないことは早めに相談するのが一番です。窓口の方々は、毎日同じような相談を受けているプロフェッショナルですから、親身に対応してくれますよ。
10. パパママ育休プラスを利用している場合の注意点
父母ともに育児休業を取得する「パパママ育休プラス」を利用している場合、延長申請の取り扱いが少し特殊になります。
パパママ育休プラスとは?
パパママ育休プラスとは、父母がともに育児休業を取得する場合、育児休業を取得できる期間が通常より延長される制度です。
通常、育児休業は子が1歳に達するまでですが、パパママ育休プラスを利用すると、子が1歳2か月に達するまで取得できます(ただし、取得できるのは1人あたり1年間が上限)。
延長申請時の「基準日の読み替え」
パパママ育休プラスを利用している場合、延長申請の基準日が「1歳2か月に達する日」に読み替えられます。
通常の延長申請:
- 基準日:子が1歳に達する日
- 申請期限:1歳に達する日の前月末日
- 入所希望日:1歳に達する日以前
パパママ育休プラス利用時の延長申請:
- 基準日:子が1歳2か月に達する日
- 申請期限:1歳2か月に達する日の前月末日
- 入所希望日:1歳2か月に達する日以前
つまり、パパママ育休プラスを利用している場合は、保育所の入所申込みや延長申請のタイミングが2か月後ろにずれるということです。
よくある間違い
パパママ育休プラス利用者でよくあるのが、「1歳の誕生日基準で申請してしまった」というミスです。
たとえば:
- 子の誕生日:2025年4月10日
- パパママ育休プラス利用:あり
- 入所希望日を4月10日に設定 → これだと「1歳2か月(6月10日)の時点で保育所を必要としていない」とみなされる可能性があります
正しくは、入所希望日を6月10日以前に設定する必要があります。
パパママ育休プラス利用時のチェックポイント
パパママ育休プラスを利用している方は、以下の点を確認してください:
- 保育所の入所希望日は、子が1歳2か月に達する日以前になっているか?
- 延長申請の期限は、1歳2か月に達する日の前月末日と認識しているか?
- 会社の担当者も、パパママ育休プラスの特例を理解しているか?
不安な場合は、会社の担当者やハローワークに「パパママ育休プラスを利用しているが、延長申請の基準日はいつになるか?」と確認してください。
11. よくある質問Q&A
ここでは、育児休業給付金の延長申請について、よくある質問にお答えします。
Q1:延長申請は何回までできますか?
A:延長は2回まで可能です。1歳から1歳6か月への延長が1回目、1歳6か月から2歳への延長が2回目です。各段階で条件を満たせば、最大2歳まで延長できます。
Q2:2歳を過ぎても保育所に入れない場合はどうなりますか?
A:残念ながら、育児休業給付金は2歳までが上限です。2歳を過ぎても保育所に入れない場合、給付金の支給は終了します。ただし、育児休業自体は会社と相談して継続できる場合もあるので、勤務先に相談してみてください。
Q3:延長期間中の給付金はいくらもらえますか?
A:延長期間中も、育休開始から181日以降と同じ支給率、つまり休業開始時賃金日額の50%が支給されます。延長したからといって減額されることはありません。
Q4:延長期間中も社会保険料は免除されますか?
A:はい、延長期間中も育児休業の期間として扱われるため、社会保険料(健康保険料・厚生年金保険料)は引き続き免除されます。給付金と合わせて、大きなメリットですね。
Q5:途中で保育所に入所できた場合はどうなりますか?
A:延長期間中に保育所に入所できた場合、入所した日の前日をもって育児休業給付金の支給は終了します。たとえば、1歳6か月までの延長が認められていても、1歳3か月で保育所に入れたら、その時点で給付金は終了です。
Q6:認可外保育所しか入れなかった場合、延長できますか?
A:原則として、認可外保育所に入所できた場合は延長できません。ただし、自治体によっては、特別な事情がある場合に例外的に認められることもあります。詳しくはハローワークに相談してください。
Q7:双子の場合、延長はどうなりますか?
A:双子(多胎児)の場合も、基本的な延長のルールは同じです。ただし、「多胎児のため保育所に入所できない」という事情は延長事由として認められます。双子で保育所を探すのは大変ですよね。必要な書類を揃えて申請してください。
Q8:転職した場合、延長給付金はどうなりますか?
A:育児休業中に転職した場合、転職先で新たに雇用保険に加入する必要があります。給付金の継続については複雑なケースとなるため、ハローワークに必ず相談してください。基本的には、転職=復職とみなされ、給付金は終了する可能性が高いです。
Q9:自営業・フリーランスでも延長給付金はもらえますか?
A:育児休業給付金は雇用保険の制度ですので、残念ながら自営業やフリーランスの方は対象外です。ただし、雇用保険に任意加入している一部の方は受給できる場合もありますので、ハローワークに確認してください。
Q10:会社を退職する場合、延長給付金はどうなりますか?
A:育児休業給付金は「育児休業後に職場復帰すること」を前提とした給付金です。延長期間中に退職する場合、退職日の前日までの給付金を受け取ることができます。ただし、退職の意思を隠して不正に受給すると、返還を求められる可能性があります。
12. 【体験談】実際に延長申請した方の声
ここでは、実際に育児休業給付金の延長申請をした方の体験談をご紹介します。これから申請する方の参考になれば幸いです。
ケース1:1歳6か月まで延長したAさん(東京都在住・会社員)
「うちは都内の激戦区で、案の定、保育所に入れませんでした。延長申請のことは事前に調べていたので、早めに保育所に申し込んで、入所保留通知書も受け取っていました。
2024年までは入所保留通知書だけで延長できたみたいですが、私が申請した2025年6月は新しいルールになっていて、書類が3種類必要でした。特に『育児休業給付金支給対象期間延長事由認定申告書』という新しい書類の記入が大変でしたね。
申し込んだ保育所の名前や住所、自宅からの距離を全部書かないといけなくて。でも、会社の人事担当の方が丁寧にサポートしてくれたので、無事に延長が認められました。
一番大事だと思ったのは、早めに動くことです。私は娘が10か月の時に保育所に申し込んで、11か月の時には延長申請の準備を始めました。ギリギリだと書類が間に合わないかもしれないので、余裕を持ったスケジュールが大切だと思います。」
ケース2:2歳まで延長したBさん(大阪府在住・会社員)
「第一子の時は1歳で保育所に入れたんですが、第二子は待機児童になってしまい、2歳まで延長することになりました。
1歳6か月の時にも保育所に入れなくて、再延長の手続きをしたんですが、2回目の延長も同じように書類が必要でした。入所保留通知書も新しいものが必要だし、認定申告書も改めて記入しないといけません。
正直、『また同じ手続きか…』と面倒に感じましたが、給付金をもらい続けるためには必要なことなので、頑張りました。
2歳になる直前に、ようやく保育所に空きが出て入所できました。2年近く待った甲斐がありました。延長給付金のおかげで、経済的にも何とか乗り切れたと思います。」
ケース3:延長が認められなかったCさん(神奈川県在住・会社員)
「これは私の失敗談なんですが…保育所の入所希望日を誤って誕生日より後に設定してしまったんです。具体的には、息子の誕生日が3月10日だったのに、入所希望日を4月1日にしてしまいました。
4月入所が一般的だし、そのつもりで申し込んだんですが、延長申請では『1歳の誕生日前日までに入所希望していること』が条件だったんです。
ハローワークから『延長の要件を満たしていない』と言われて、延長が認められませんでした。給付金が途切れてしまい、家計が本当に大変でした…。
もし私と同じような時期に誕生日を迎えるお子さんがいる方は、絶対に入所希望日を誕生日前に設定してください。私のような失敗をしないでほしいです。」
Cさんのケースは本当に残念ですが、実際にこうした失敗は起こり得ます。だからこそ、事前にしっかりと調べて、正しく手続きすることが大切なんですね。
13. 企業担当者が知っておくべきこと
ここからは、企業の人事・労務担当者向けの情報です。従業員から育児休業給付金の延長について相談された時、どのように対応すればよいのでしょうか?
担当者の役割と責任
育児休業給付金の延長手続きにおいて、企業の担当者の役割は以下の通りです:
- 従業員への制度説明と情報提供
- 必要書類の確認とチェック
- ハローワークへの書類提出
- 従業員との連絡・調整
書類の準備自体は従業員が行いますが、その過程でのサポートや、最終的な書類のチェック、ハローワークへの提出は会社の担当者が行います。
従業員へのサポート方法
従業員が延長申請で失敗しないよう、以下のようなサポートを行いましょう:
- 早期の情報提供
妊娠・出産が分かった段階で、育児休業給付金の制度や延長の可能性について説明しておく。 - スケジュールの共有
お子さんの出産予定日から逆算して、保育所の入所申込み時期、延長申請の期限などをまとめた資料を渡す。 - 定期的な連絡
育休中の従業員とは、少なくとも月に1回は連絡を取り、手続きの進捗を確認する。 - 必要書類のチェックリスト作成
延長申請に必要な書類のチェックリストを作成し、従業員に渡す。漏れがないか一緒に確認する。 - 社会保険労務士との連携
複雑なケースや不明点がある場合は、顧問の社会保険労務士に相談する。
社内周知のポイント
全従業員に対して、育児休業給付金の延長制度について周知しておくことも大切です。
- 社内イントラネットに情報を掲載
- 育児休業取得者向けのハンドブックを作成
- 定期的な説明会の開催
- 2025年4月からの制度変更を重点的に説明
よくあるトラブルと対処法
企業担当者として、以下のようなトラブルに遭遇することがあります:
| トラブル | 対処法 |
|---|---|
| 従業員が申請期限を忘れていた | 定期的にリマインドメールを送る。出産予定日の8か月後など、重要な時期にアラートを設定 |
| 従業員が保育所への申込みを忘れていた | 早い段階で保育所申込みの重要性を説明。申込み後、確認の連絡を入れる |
| 書類に不備があった | 提出前に必ず複数人でチェック。不明点はハローワークに事前確認 |
| ハローワークから追加書類を求められた | 速やかに従業員に連絡。期限内に追加書類を準備・提出 |
2025年の変更点を踏まえた対応
2025年4月からの制度変更を踏まえ、企業として以下の対応を行いましょう:
- 社内マニュアルの更新(3種類の書類が必要であることを明記)
- 従業員への早期周知(特に2025年以降に出産予定の従業員)
- チェックリストの見直し(新しい申告書の記入項目を反映)
- ハローワークとの連携強化(不明点は早めに確認)
パパママ育休プラス利用者への配慮
パパママ育休プラスを利用する従業員には、特別な配慮が必要です:
- 基準日が1歳2か月に読み替えられることを説明
- 保育所の入所希望日の設定に注意を促す
- 夫婦それぞれの育休取得期間を正確に把握
14. まとめ:延長申請は計画的に、早めの準備が鍵
ここまで、育児休業給付金の延長申請について詳しく見てきました。最後に、重要なポイントをまとめます。
延長申請の期限【最重要】
支給期間が終了する前月の末日までに申請が必要です。たとえば、お子さんの1歳の誕生日が12月10日なら、11月30日が期限です。この期限を守らないと、延長が認められず、給付金が途切れてしまいます。
2025年4月からの変更点【要チェック】
2025年4月以降、延長手続きが厳格化され、必要な書類が3種類に増えました:
- 入所保留通知書(入所不承諾通知書)
- 育児休業給付金支給対象期間延長事由認定申告書
- 保育所利用申込書の写し
特に、新設された認定申告書では、入所意思の確認が詳しく行われます。「本当に職場復帰して保育所に通わせるつもりがあるか」がチェックされるのです。
延長が認められるための条件【押さえておこう】
- お子さんが1歳に達する日の前日までに、認可保育所への入所申込みを行っている
- 入所希望日が、お子さんの1歳の誕生日以前に設定されている
- 申し込んだ保育所が、自宅から30分以内(または合理的な理由がある)
- 入所保留を積極的に希望していない
- 保育所の内定を辞退していない
成功するためのポイント【実践しよう】
- 早めに動く
お子さんが0歳のうちから準備を始めましょう。保育所の申込み時期は自治体によって異なるので、早めに確認してください。 - 申込書のコピーを必ず取る
保育所への申込書は、提出前に全ページコピーを取っておきましょう。後で必要になります。 - 書類は複数人でチェック
記入漏れや間違いがないか、家族や会社の担当者と一緒に確認しましょう。 - 期限に余裕を持って提出
ギリギリではなく、少なくとも期限の1~2週間前には提出しましょう。 - わからないことは相談する
不明点や不安なことがあれば、市区町村やハローワーク、会社の担当者に相談してください。
最後に:あなたの育児を応援しています
保育所に入れなくて育休を延長せざるを得ない状況は、決して楽なものではありませんよね。「いつ仕事に復帰できるんだろう」「家計は大丈夫かな」と不安になることも多いと思います。
でも、育児休業給付金の延長制度は、そんなあなたを支えるための制度です。正しく手続きすれば、最大2歳まで給付金を受け取ることができます。
この記事で紹介した情報を参考に、ぜひ早めに準備を始めてください。計画的に進めれば、きっと大丈夫です。
あなたとお子さんが、笑顔で毎日を過ごせることを心から願っています。そして、いつか保育所に入所できて、安心して職場復帰できる日が来ることを、応援しています。
育児は大変ですが、あなたは一人じゃありません。周りの人や、こうした制度をうまく活用しながら、一緒に頑張りましょう!

