1歳児の睡眠時間は何時間が理想?夜泣き・寝ない悩みを解決する生活リズムの整え方
「うちの子、ちゃんと寝ているのかな…」「1歳になったのに、まだ夜中に何度も起きるんだけど大丈夫?」
そんな不安を抱えているママ・パパは少なくありません。1歳は歩き始める子も出てきて、活動量が急激に増える時期。でも、それと同時に睡眠のリズムも大きく変化するんです。
この記事では、1歳児に必要な睡眠時間の目安から、寝かしつけの具体的なコツ、生活リズムの整え方まで、専門家の意見や信頼できるデータをもとに詳しく解説していきます。
「こういうとき、不安になりますよね」という気持ち、よくわかります。でも大丈夫。この記事を読めば、お子さんの睡眠についての悩みがきっと軽くなるはずです。
1歳児の睡眠時間、何時間が理想なの?
1歳児に必要な睡眠時間の目安
まず結論からお伝えしますね。1歳児に必要な睡眠時間は、1日あたり11~14時間が目安とされています。
これは米国睡眠医学会や日本の小児科医の見解とも一致していて、信頼できる数字なんです。ただし、ここで大切なのは「あくまで目安」ということ。11時間で十分な子もいれば、14時間必要な子もいて、それぞれに個人差があるんですよ。
例えば、たけつな小児科クリニックの武綱太郎先生によると、「1歳児の睡眠時間は一日13~14時間が理想的」とされていますが、これもひとつの目安。お子さんが日中機嫌よく過ごせていて、成長も順調なら、多少前後しても問題ないことがほとんどです。
夜間睡眠とお昼寝の理想的な配分
では、この11~14時間をどう配分すればいいのでしょうか。
理想的な配分は以下の通りです:
| 時間帯 | 睡眠時間の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 夜間睡眠 | 10~12時間 | 21時までに就寝、7時頃起床が理想 |
| お昼寝 | 1.5~3時間(1~2回) | 13時~15時半頃がおすすめ |
| 合計 | 11.5~15時間 | 個人差があるので柔軟に対応 |
夜間にしっかりまとまった睡眠をとって、日中に1~2回のお昼寝で補うというのが基本パターンです。
ちなみに、1歳前半と後半でもお昼寝のパターンは変わってきます。1歳前半だと朝寝と昼寝の2回だったのが、1歳後半になると午後の昼寝1回だけになる子が増えてくるんですよ。
個人差があるから焦らなくて大丈夫
ここで声を大にして言いたいのは、「個人差があって当たり前」ということです。
育児書に書いてある時間と違うからといって、焦る必要はまったくありません。花王のメリーズが公開している情報でも、「睡眠時間が目安よりも短い・長い場合でも、まず問題になることはない」と明記されています。
大切なのは、お子さんが:
- 日中機嫌よく過ごせているか
- 食欲があるか
- 成長曲線に沿って育っているか
- 過度にぐずったり、だるそうにしていないか
これらのポイントをチェックしてみてください。もし心配なことがあれば、かかりつけの小児科医に相談するのが一番です。「こんなことで相談していいのかな」なんて思わなくて大丈夫。睡眠は成長に直結する大切な要素ですから、気になることは何でも聞いてみましょう。
日本の1歳児は睡眠不足?海外との比較データ
日本と海外の睡眠時間の違い
実は、日本の1歳児は海外の同年齢の子どもたちと比べて、睡眠時間が短い傾向にあることがわかっています。
江崎グリコ株式会社が発表した調査データによると、ニュージーランドやイギリスの赤ちゃんの1日の総睡眠時間は13時間を超えるのに対し、日本は11時間程度というデータがあります。
つまり、約2時間も少ないんですね。これは世界的に見ても、かなり短い方なんです。
| 国・地域 | 1日の総睡眠時間 | 特徴 |
|---|---|---|
| ニュージーランド | 13時間以上 | 早寝早起きの習慣が定着 |
| イギリス | 13時間以上 | 子どもの睡眠を重視する文化 |
| 日本 | 約11時間 | 就寝時刻が遅い傾向 |
なぜ日本の子どもは睡眠時間が短いのか
では、なぜ日本の子どもたちは睡眠時間が短いのでしょうか。主な理由は2つあります。
1. 就寝時刻の遅さ
同じ江崎グリコの調査では、0~2歳児の就寝時刻が夜9時以降という家庭が半数以上を占めていることがわかりました。約7割の親が「夜9時までに子どもを寝かせたい」と思っているのに、実際にはできていないという理想と現実のギャップがあるんです。
これは、親の帰宅時間が遅い、夕食やお風呂の時間が後ろ倒しになる、といった日本特有の生活リズムが影響していると考えられています。
2. お昼寝の短さ
日本の子どもは、夜の睡眠時間が短いだけでなく、お昼寝の時間も海外に比べて短い傾向にあります。保育園などでは決まった時間にお昼寝がありますが、家庭で過ごす週末などは、お出かけや予定でお昼寝がしっかり取れないこともありますよね。
睡眠の専門家である三池輝久先生(熊本大学名誉教授)は、「乳幼児の睡眠は夜間の9~11時間と昼寝で構成されており、将来の学校社会生活に向けて朝7時までに起きる習慣をつけることを考えると、遅くとも夜9時までに就寝することが理想」と述べています。
つまり、日本の子どもたちの睡眠不足は、文化的・社会的な要因が大きく関係しているんですね。
睡眠時間が短いとどうなる?成長への影響
睡眠不足のサインを見逃さない
「うちの子、睡眠時間が少ないかも…でも元気だし大丈夫よね?」
実は、睡眠不足のサインは意外とわかりにくいんです。大人なら「眠い」「だるい」と自覚できますが、1歳児はそれを言葉で伝えられません。
睡眠不足のサインとして、以下のような様子が見られたら要注意です:
- 理由もなく頻繁にぐずる
- おすわりができるのに横になってだるそうにしている
- 食欲がない、食べムラが激しい
- 日中に突然機嫌が悪くなる
- 些細なことで泣き出す
- 昼寝から起きた後も機嫌が悪い
これらのサインが見られたら、睡眠時間や睡眠の質を見直すタイミングかもしれません。
心と体の発達への影響
「寝る子は育つ」ということわざ、実は科学的にも証明されているんですよ。
大久保駅前・林クリニックの林太郎先生によると、睡眠は脳の成長に必要不可欠で、成長期の子どもにとって質の高い睡眠を得ることは何よりも優先されるべきことだとされています。
具体的には、睡眠不足は以下のような影響を及ぼす可能性があります:
身体的な影響:
- 成長ホルモンの分泌が不十分になる
- 免疫力が低下し、風邪をひきやすくなる
- 肥満のリスクが高まる
精神的・認知的な影響:
- 情緒が不安定になりやすい
- 学習能力や記憶力に影響が出る可能性がある
- 多動や集中力の低下につながることがある
富山大学のエコチル調査では、乳幼児期の睡眠不足が将来的に肥満、学力・空間認識能力の低下、多動につながる可能性があることも報告されています。
ただし、これらは長期的な睡眠不足が続いた場合のリスクです。1~2日睡眠時間が少なかったからといって、すぐに問題になるわけではありません。大切なのは、日々の生活リズムを整えて、継続的に十分な睡眠を確保してあげることなんです。
逆に睡眠時間が長すぎる場合は?
長時間睡眠は問題ないのか
「うちの子、すごくよく寝るんだけど、これって大丈夫なのかな?」
睡眠時間が短いことを心配する方は多いですが、逆に長すぎる場合も気になりますよね。
結論から言うと、睡眠時間がいつも長いのであれば、それは個人差と考えられます。赤ちゃんはおなかがすけば目を覚ますので、長時間寝ているということは、その子にとって必要な睡眠がとれているということなんです。
花王のメリーズの情報でも、「睡眠時間が長い場合は、目を覚ましたときにたくさん水分補給をして、声かけをしたり遊んであげたりするとよい」とされています。
注意が必要なケースとは
ただし、以下のような場合は注意が必要です:
いつもより睡眠時間が急に長くなった場合
普段より明らかに長く寝ている、起こしても起きない、ぐったりしているといった様子が見られたら、体調不良の可能性があります。
- 体温を測る
- 顔色をチェックする
- 呼吸の様子を確認する
- 発疹や嘔吐がないか見る
これらを確認して、心配な場合は早めに小児科を受診しましょう。
起きている時間に元気がない場合
長時間寝ているのに、起きている時間も元気がない、ぼーっとしている、食欲がないといった場合は、睡眠の質に問題があるかもしれません。
睡眠時無呼吸症候群などの可能性もあるので、気になる場合は小児科に相談することをおすすめします。特に、いびきをかいている、呼吸が止まる瞬間がある、といった症状があれば、必ず医師に伝えてください。
1歳児の理想的な1日のスケジュール例
「具体的にどんなスケジュールで過ごせばいいの?」という疑問にお答えします。
ただし、これはあくまで一例です。お子さんの個性や家庭の事情に合わせて、柔軟にアレンジしてくださいね。
朝寝ありパターン(1歳前半に多い)
| 時間 | 活動内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 6:30~7:00 | 起床 | カーテンを開けて朝日を浴びる |
| 7:00~7:30 | 朝食 | 栄養バランスを考えた食事 |
| 8:00~9:00 | 遊び・お散歩 | 外気に触れて活動的に過ごす |
| 9:30~10:30 | 朝寝(30分~1時間) | 長すぎないように注意 |
| 11:00~11:30 | 遊び・活動 | 体を動かす遊び |
| 11:30~12:00 | 昼食 | しっかり食べる |
| 13:00~15:00 | 昼寝(2~3時間) | メインのお昼寝 |
| 15:00~15:30 | おやつ | 軽めに |
| 15:30~17:30 | 遊び・お散歩 | 夕方の活動 |
| 17:30~18:00 | 夕食 | 寝る3時間前までに |
| 18:30~19:00 | お風呂 | ぬるめのお湯でリラックス |
| 19:00~20:00 | 静かな遊び・絵本 | 徐々に落ち着いた時間に |
| 20:00~20:30 | 寝かしつけ | 照明を暗くする |
| 20:30~6:30 | 夜間睡眠(10時間) | 途中で起きることもあり |
昼寝のみパターン(1歳後半に多い)
| 時間 | 活動内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 6:30~7:00 | 起床 | 毎日同じ時間に起きる習慣を |
| 7:00~7:30 | 朝食 | しっかり食べる |
| 8:00~11:30 | 午前の活動 | 公園遊びなど体を動かす |
| 11:30~12:00 | 昼食 | お昼寝前にしっかり食べる |
| 13:00~15:30 | 昼寝(2~2.5時間) | 長くても3時間まで |
| 15:30~16:00 | おやつ | 栄養補給 |
| 16:00~18:00 | 午後の活動 | 家の中でも外でもOK |
| 18:00~18:30 | 夕食 | 消化の良いメニュー |
| 18:30~19:00 | お風呂 | 寝る2時間前までに |
| 19:00~20:30 | 静かな時間・絵本 | テレビ・スマホはオフ |
| 20:30~21:00 | 寝かしつけ | 入眠儀式を大切に |
| 21:00~6:30 | 夜間睡眠(9.5時間) | 静かな環境を保つ |
たけつな小児科クリニックの武綱先生によると、「朝寝で寝すぎると昼食が遅くなり、結果的にすべてが後ろ倒しになりかねない。昼食時間をきっちり確保した状態で昼寝する方が、スケジュールを管理しやすい」とのことです。
つまり、1歳後半に向けては、昼寝1回のパターンに移行していく方がスムーズなんですね。
お昼寝はいつ、どれくらいさせるべき?
お昼寝の最適なタイミング
お昼寝のタイミングって、意外と難しいですよね。早すぎても遅すぎても、夜の睡眠に影響が出てしまいます。
理想的なお昼寝のタイミングは、13時~15時半頃とされています。
この時間帯を選ぶ理由は:
- 昼食後で満腹感があり、眠くなりやすい
- 午前中の活動で適度に疲れている
- 夜の就寝時間(20~21時)まで十分な時間がある
- 15時半までに起きれば、夜の寝つきに影響しにくい
逆に、16時以降にお昼寝をすると、夜の寝つきが悪くなる可能性が高まります。もし16時過ぎに眠そうにしていても、「もう少し頑張って起きていようね」と声をかけて、早めに夕食やお風呂の時間に移行するのがおすすめです。
お昼寝の長さと夜の睡眠の関係
「たくさん昼寝をさせた方が、子どもも休めていいんじゃない?」
実は、これは大きな誤解なんです。お昼寝が長すぎると、夜の睡眠の質が下がってしまうんですよ。
睡眠コンサルタントの愛波文さんによると、1歳ごろのお昼寝は「午後から1.5~3.5時間を一回とる程度」が理想的だそうです。
お昼寝の適切な長さ:
- 1歳前半(朝寝あり):朝寝30分~1時間、昼寝2~3時間
- 1歳後半(昼寝のみ):2~3時間(長くても3.5時間まで)
もし4時間以上寝てしまうようなら、途中で優しく起こしてあげた方がいいかもしれません。ただし、無理やり起こすとかえって機嫌が悪くなることもあるので、様子を見ながら声をかけたり、カーテンを開けて明るくしたりして、自然に目が覚めるように工夫してみてください。
夜深い眠りについている間に成長ホルモンが分泌されるので、夜間睡眠の方が重要なんです。お昼寝はあくまで「補助的な睡眠」と考えて、夜の睡眠を優先するスケジュールを組むことが大切ですね。
寝かしつけの具体的な方法とコツ
「寝かしつけに1時間以上かかる…」「やっと寝たと思ったら、布団に置いた瞬間起きる…」
こういう悩み、本当によくわかります。寝かしつけって、育児の中でも特に大変なことのひとつですよね。
効果的な寝かしつけテクニック
保育士さんたちが実際に使っている、効果的な寝かしつけの方法をご紹介します。
1. 子守唄+トントン(定番だけど効果大)
子どもの好きなアニメソングや童謡を、ゆったりとしたテンポで優しく歌いながら、背中や胸をトントンしてあげる方法。歌詞で歌わなくても、ハミングでも大丈夫です。
トントンのリズムは、胎内で聞いていたママの心音に似ているので、赤ちゃんに安心感を与えるんですよ。最初は早めのリズムから始めて、眠くなってきたらゆっくりとしたリズムに変えていくのがコツです。
2. 眉毛・前髪をなでる
子どもの眉毛や前髪を、一定のリズムで優しくなでてあげましょう。目の近くをなでることで、自然とまぶたが閉じていき、そのままウトウトする子も少なくありません。
ただし、目に指が入らないように十分注意してくださいね。
3. 腕や足をさすさす
腕や足を、手のひら全体を使って優しくさすってあげます。手の温もりと、さすさすする一定のリズムが気持ちいいんです。子守唄のリズムに合わせて行うのもおすすめです。
4. 密着して安心感を与える
抱っこでスヤスヤ眠っていたのに、布団に置くと途端に泣き出してしまう…これ、「背中スイッチ」なんて呼ばれていますよね。
対策としては、眠そうな子どもの背中や胸に手や腕を密着させておくと、安心してそのまま寝ていくことが多いんです。布団に置いた後も、しばらく手を当てたままにしておくといいですよ。
5. 抱っこしながら歩く・ゆらす
どうしても寝てくれない時は、抱っこして歩き回ったり、バランスボールの上に座ってリズムよくゆらしてあげるのも効果的です。
ただし、歩く際は決まったコースをゆったりと歩くのがポイント。いろいろな場所を歩くと、子どもの好奇心を刺激して逆に寝つかなくなってしまうので注意してください。
NG行動を避けるポイント
良い寝かしつけ方法を知ることも大切ですが、同じくらい大切なのが「やってはいけないこと」を知ることです。
1. 寝る直前に明るい照明やテレビを見せる
これは絶対に避けたいNG行動です。明るい光は体内時計を乱し、眠りにつきにくくなります。特に1歳児は光の刺激に敏感なので、寝室は暗くして静かな環境を整えましょう。
スマホやタブレットのブルーライトも同様です。寝かしつけ中にママ・パパがスマホを見るのも控えた方がいいですよ。ブルーライトは就寝の2時間前にはカットするのが理想的です。
2. 寝かしつけの方法を頻繁に変える
「今日は抱っこ、明日は添い寝、明後日は授乳で…」と方法を次々変えると、子どもが混乱して寝る準備が整わなくなります。
1歳児の寝かしつけには、一貫した方法を根気よく続けることが効果的です。「この流れになったら寝る時間なんだ」と子どもが理解できるようになると、寝かしつけがグッと楽になりますよ。
3. 寝かしつけ中に会話をする
寝かしつけのリラックスした時間に、保育園のことを聞いたり、好きな話を一緒にしたりすると、子どものテンションが上がって目が冴えてしまいます。
会話は起きている時間にたっぷりして、寝かしつけの時間は眠ることに集中させましょう。
4. 入浴直後に寝かしつける
身体が温まると眠くなるような気がしますが、実は逆効果なんです。深部体温(身体の内部の体温)が下がることで眠りにつきやすくなるので、入浴後1~2時間経って体温が下がってきた頃が寝かしつけには良いタイミングです。
お風呂は、寝る2~3時間前までに済ませるのが理想的ですね。
睡眠環境を整える7つのポイント
どんなに上手に寝かしつけをしても、睡眠環境が整っていなければ、子どもは快適に眠れません。
ここでは、質の良い睡眠のために整えたい環境のポイントを7つご紹介します。
1. 照明は暗めに
寝室の照明は、できるだけ暗くしましょう。真っ暗が怖い場合は、間接照明や豆電球程度の明るさにとどめます。暗い環境では、睡眠を促すホルモン「メラトニン」が分泌されやすくなるんです。
逆に、朝は明るくすることが大切。カーテンを開けて朝日を浴びることで、体内時計がリセットされ、夜になると自然と眠くなるリズムが作られます。
2. 室温は快適に(夏は26~28℃、冬は20~22℃)
暑すぎても寒すぎても、子どもは快適に眠れません。季節に応じて適切な室温を保ちましょう。
特に注意したいのが、厚着させすぎないこと。子どもは大人より体温が高めなので、大人より1枚少ない程度の服装で大丈夫です。
3. 音は静かに
テレビの音や家族の話し声、外の車の音など、大きな音は睡眠を妨げます。寝室はできるだけ静かな環境を保ちましょう。
ただし、完全な無音にする必要はありません。少しの生活音(洗濯機の音など)は、かえって安心感を与えることもあります。
4. 布団・寝具は適度に
厚すぎる布団は暑くて不快ですし、薄すぎると寒くて目が覚めてしまいます。季節に応じて適切な寝具を選びましょう。
スリーパーを使うと、布団を蹴飛ばしても体が冷えないので便利ですよ。
5. パジャマは肌に優しい素材を
汗を吸収しやすく、肌触りの良い綿素材のパジャマがおすすめです。タグがチクチクしないか、縫い目が当たって不快でないかもチェックしてあげてください。
6. 寝る場所は一定に
毎日同じ場所で寝る習慣をつけると、「ここは寝る場所」と認識して、入眠しやすくなります。リビングで寝たり、寝室で寝たりと場所が変わると、子どもも落ち着きません。
7. お気に入りアイテムを活用
お気に入りのぬいぐるみやタオルなど、「これがあると安心」というアイテムがあれば、それを睡眠のお供にするのもいいですね。ただし、窒息のリスクがないよう、安全性には十分注意してください。
生活リズムを整える実践方法
朝の過ごし方が重要な理由
「夜の睡眠を良くするには、朝の過ごし方が大切」って聞いたことありますか?
実はこれ、本当なんです。朝の行動が、その日の夜の睡眠の質を大きく左右するんですよ。
理想的な朝の過ごし方:
1. 毎日同じ時間に起こす
遅くとも朝8時までには起こしましょう。おおよそ6~7時くらいが理想的です。
「昨日夜遅かったから、今日はゆっくり寝かせてあげよう」という優しい気持ちもわかりますが、生活リズムを整えるためには、毎日同じ時間に起きることの方が大切なんです。
2. カーテンを開けて朝日を浴びる
起きたらすぐにカーテンを全開にして、太陽の光をたっぷり浴びましょう。これで体内時計がリセットされ、約14~16時間後に自然と眠くなるリズムが作られます。
つまり、朝7時に起きて太陽の光を浴びれば、夜の21時~23時頃に眠くなるというわけです。
3. 朝食をしっかり食べる
朝食を食べることで、体が「活動モード」に切り替わります。栄養バランスも大切ですが、まずは「食べる習慣」をつけることが重要です。
日中の活動と睡眠の関係
「日中たくさん遊ばせると、夜よく寝る」これも本当です。
日中の活動で意識したいこと:
1. 午前中に外で遊ぶ
できれば午前中のうちに戸外に出て、太陽の光を浴びて体を動かしましょう。日中に太陽の光を浴びて運動すると、メラトニンというホルモンが分泌されて、夜に眠りやすくなるんです。
公園で遊んだり、お散歩したり、児童館に行ったり。雨の日なら、家の中でも身体を動かす遊びをするといいですね。
2. 適度に疲れさせる
もし寝つきが悪いようなら、日中にたくさん運動をさせて体力を使ってあげると改善する可能性があります。ハイハイやつかまり立ち、歩行練習など、その子の発達段階に合わせた運動を促してあげましょう。
3. 昼間は明るく、夜は暗く
昼と夜のメリハリをつけることも大切です。昼間は明るい環境で活動的に過ごし、夜は照明を落として静かに過ごす。このメリハリが、体内時計を整えることにつながります。
よくある睡眠トラブルと対処法
なかなか寝ない場合
「もう21時なのに、全然寝る気配がない…」
こういう日、ありますよね。なかなか寝ない理由と対処法を見ていきましょう。
原因1:まだ眠くない
お昼寝が長すぎたり、夕方に昼寝をしてしまったりすると、夜の寝つきが悪くなります。また、日中の活動量が少なくて疲れていない可能性もあります。
対処法:
- お昼寝は15時半までに切り上げる
- 日中の活動量を増やす
- 就寝時刻を30分~1時間遅らせて、自然な眠気が来るのを待つ
原因2:興奮している
寝る直前までテレビを見ていた、パパが帰宅して大興奮、激しい遊びをしていた、などの理由で脳が興奮状態になっていると、なかなか眠れません。
対処法:
- 寝る2時間前からはテレビ・スマホをオフ
- 夕方以降は激しい遊びを避ける
- 寝る前は絵本を読むなど、静かな活動に切り替える
- 照明を暗めにして、落ち着いた雰囲気を作る
原因3:不安や寂しさ
分離不安が強い時期は、「ママがいなくなっちゃうんじゃないか」という不安で眠れないこともあります。
対処法:
- 添い寝をして安心させる
- 「ママはここにいるよ」と優しく声をかける
- お気に入りのぬいぐるみなど、安心できるアイテムを活用
夜中に何度も起きる場合
「やっと寝たのに、1時間おきに起きるんです…」
これは本当につらいですよね。夜中に頻繁に起きる理由を考えてみましょう。
原因1:睡眠退行期
1歳前後は「睡眠退行期」と呼ばれる時期で、運動能力や認知能力の発達が進むため、脳が活発に働き睡眠が浅くなることがあります。これは成長の証なので、一時的なものです。
対処法:
- 優しく声をかけて安心させる
- トントンとリズムよく背中をさする
- 「大丈夫だよ」と落ち着いた声で話しかける
原因2:環境が不快
暑い、寒い、おむつが濡れている、のどが渇いている、など身体的な不快感があると目が覚めます。
対処法:
- 室温を適切に保つ
- おむつをチェック(濡れていたら替える)
- 水分を少し与える
- パジャマが汗で濡れていないか確認
原因3:お腹がすいている
成長期で食欲が増している時期は、夜中にお腹がすいて起きることもあります。
対処法:
- 夕食の量を少し増やす
- 寝る1時間前に軽いおやつ(おにぎりなど)を与える
- 夜中に起きたら、少量の授乳や水分補給
早朝に起きてしまう場合
「朝5時に起きて、そのまま寝てくれない…」
早朝覚醒も、よくある悩みのひとつです。
原因:
- 朝日が早い時間に部屋に入ってくる
- 外の音(車、鳥の声など)で目が覚める
- 就寝時刻が早すぎる
- お昼寝が長すぎる
対処法:
- 遮光カーテンを使って朝日を遮る
- 起きてほしい時間までは部屋を暗いままにする
- 就寝時刻を30分~1時間遅らせてみる
- お昼寝の時間を調整する
先輩ママの体験談「こうして睡眠リズムが整いました」
実際に睡眠の悩みを乗り越えた先輩ママたちの体験談をご紹介します。きっと参考になるヒントがあるはずです。
体験談1:生活リズムを見直して改善(Aさん・1歳3ヶ月の男の子のママ)
「うちの子、1歳過ぎても夜中に3~4回起きていて、私も夫もヘトヘトでした。でも、生活リズムを見直したら劇的に改善したんです。
具体的には、毎朝7時に起こして朝日を浴びる、午前中は必ず外で遊ぶ、お昼寝は13時から2時間半まで、夕食は18時、お風呂は19時、絵本を読んで20時半就寝というルーティンを徹底しました。
最初の1週間は大変でしたが、2週間目くらいから夜通し寝るようになって、今では朝まで起きないことも増えました。規則正しい生活リズムって、本当に大事なんだなと実感しています。」
体験談2:入眠儀式を作って成功(Bさん・1歳5ヶ月の女の子のママ)
「寝かしつけに毎晩1時間以上かかっていたのが悩みでした。でも『入眠儀式』を作ったら、30分以内に寝るようになったんです。
うちの入眠儀式は、お風呂→歯磨き→パジャマに着替える→寝室に行く→お気に入りのぬいぐるみを持つ→絵本を2冊読む→子どもが自分で電気を消す→布団の中で今日あった楽しいことを話す→おやすみのギュー→子守唄という流れです。
毎日この順番を守ることで、子ども自身が『次は寝る時間だ』と理解するようになりました。特に、自分で電気を消させるのが効果的でしたね。」
体験談3:お昼寝を調整して改善(Cさん・1歳8ヶ月の男の子のママ)
「うちの子、お昼寝を3時間以上していて、夜は23時過ぎまで起きていました。これじゃダメだと思い、お昼寝を2時間に制限したんです。
最初は昼寝の途中で起こすのがかわいそうで…でも、頑張って2時間で起こすようにしたら、夜の寝つきが明らかに良くなりました。今では21時には寝るようになって、朝も機嫌よく起きてくれます。
お昼寝の長さって、夜の睡眠にこんなに影響するんだって驚きました。」
専門家からのアドバイス
最後に、専門家の先生方からのアドバイスをまとめてご紹介します。
小児科医からのアドバイス
東京西徳洲会病院小児センター神経・発達部の二瓶健次先生によると、「1歳半の子どもに必要な睡眠時間の標準は11~12時間くらい。生活リズムを見直し、入浴時間を早めるなどの工夫が有効」とのことです。
また、「明るい画面を見続けることは、睡眠を促すメラトニンの分泌を抑制するため、就寝の1時間くらい前からテレビなどを見ることは控えた方がよい」と注意喚起されています。
睡眠コンサルタントからのアドバイス
米国IPHI公認・乳幼児睡眠コンサルタントの愛波文さんは、「1歳以降は自分で寝ることができるようになるセルフねんねトレーニングを行うことで、寝かしつけの時間が大幅に短縮される」と述べています。
「ねんねルーティンを行った後、赤ちゃんがまだ寝入っていない状態で寝床に置き、できるだけママやパパは触れることなく寝ることが理想。最初は泣いてしまうかもしれませんが、数日間頑張れば、夜中に頻回に泣いて起きることが無くなります」とアドバイスしています。
保育士からのアドバイス
えがおの森保育園の堤綾子園長先生は、「保育園では2歳ごろから入眠前のルーティンを取り入れることで、ほとんどの子が横になったらすぐに眠れるようになる。夜に時間を決めて眠る生活リズムを作ることが大切」と話しています。
特に、「ストーリー性のある絵本を読んであげるのがおすすめ」とのことです。
まとめ:1歳児の睡眠で大切なこと
長い記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。1歳児の睡眠について、大切なポイントをまとめますね。
1歳児の睡眠で覚えておきたいこと:
- 必要な睡眠時間は1日11~14時間(夜間10~12時間+お昼寝1.5~3時間)
- 個人差があるので、数字にとらわれすぎない
- 睡眠不足のサイン(頻繁にぐずる、だるそう、食欲がない)に注意
- 日本の子どもは海外に比べて睡眠時間が短い傾向にある
- 理想の就寝時刻は21時まで、遅くとも22時まで
- お昼寝は15時半までに切り上げる
- 朝は毎日同じ時間に起こして、太陽の光を浴びる
- 日中は体を動かして適度に疲れさせる
- 寝る2時間前からはテレビ・スマホをオフ
- 入眠儀式(寝る前のルーティン)を作る
- 睡眠環境を整える(暗い、静か、快適な温度)
- 一貫した寝かしつけ方法を続ける
睡眠の悩みは、多くのママ・パパが通る道です。「うちの子だけ…」なんて思わないでくださいね。
そして、完璧を目指さなくて大丈夫。時には予定通りにいかない日もあります。お出かけで帰りが遅くなることもあるでしょう。そんな日があっても、次の日からまた生活リズムを整えていけばいいんです。
大切なのは、お子さんが健やかに成長していること。そして、ママ・パパ自身も休めること。寝かしつけで疲れ果ててしまっては、元も子もありません。
時にはパパや家族に協力してもらったり、どうしても大変なときは専門家に相談したりして、一人で抱え込まないようにしてくださいね。
「寝る子は育つ」は本当です。でも、「寝ない子も育つ」ことを忘れないで。お子さんのペースに寄り添いながら、少しずつ生活リズムを整えていきましょう。
この記事が、あなたとお子さんの快適な睡眠のお役に立てたら嬉しいです。
今夜も、親子でぐっすり眠れますように。

