「保育園の点数って何?」「フルタイムとパートで点数は違うの?」「兄弟がいたら加点される?」――保育園の入所選考は「点数(指数)」によって決まりますが、仕組みが複雑でわかりにくいという声が多いです。
このページでは、保育園の点数(指数)の仕組み・基準指数・調整指数・各種加点・点数が同じ場合の優先順位・自治体ごとの違いまで、丁寧に解説します。
保育園の点数とは
認可保育園の入所選考は、申請者ごとに算出した「点数(指数)」をもとに優先順位が決まります。点数が高い家庭から順に入所が内定していく仕組みです。
点数は、家庭の就労状況・保育の必要性・家庭環境などをもとに計算されます。保護者双方(ふたり親の場合)の点数を合算したものが世帯全体の点数になります。
💡 結論:点数は「基準指数(就労状況など)」+「調整指数(加点・減点)」で計算されます。点数が高いほど入所しやすく、同点の場合は別の基準で優先順位が決まります。
点数の全体構造
| 指数の種類 | 内容 | 決まり方 |
|---|---|---|
| 基準指数 | 就労状況・就労形態・保育の必要理由をもとにした基本点 | 自治体の点数表(指数表)をもとに計算 |
| 調整指数 | 兄弟加点・育休明け加点・ひとり親加点など | 家庭の状況に応じて加点または減点 |
| 合計点数 | 基準指数 + 調整指数(保護者双方の合算) | この合計点数で入所の優先順位が決まる |
📌 重要:保育園の点数表(指数表)は自治体ごとに異なります。このページでは一般的な仕組みを解説していますが、詳しい点数はお住まいの自治体の保育園入園案内で必ず確認してください。
基準指数とは
基準指数は、保護者の就労状況・就労時間・保育の必要理由をもとに算出する基本となる点数です。保護者それぞれに点数が付き、合算したものが世帯の基準指数になります。
就労状況別の基準指数の例(一般的な目安)
| 就労状況・理由 | 基準指数の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| フルタイム就労(月20日以上・1日8時間以上) | 最高点(例:20点) | 最も高い指数が付く |
| パートタイム就労(月16日以上・1日6時間以上) | 例:18〜19点 | 就労時間によって細かく区分される |
| パートタイム就労(週3日・1日4時間程度) | 例:16〜17点 | 就労日数・時間が少ないほど低くなる |
| 育児休業中(復帰予定あり) | フルタイムに準じる点数 | 復帰が確約されている場合は高い点数になるケースが多い |
| 求職中 | 低め(例:10〜12点) | 就労実績がないため点数が下がる |
| 疾病・障害 | 高め(自治体により異なる) | 保育の必要性が高いと判断される |
※上記は一般的な例です。実際の点数は自治体の点数表で確認してください。
💡 補足:基準指数は保護者それぞれに付きます。ふたり親世帯の場合は「父の指数+母の指数」が世帯の基準指数になります。ひとり親の場合は、ひとりぶんの指数に加点がされることが多いです。
調整指数とは
調整指数は、基準指数に加算または減算される点数です。家庭の状況・兄弟の在園状況・育休の取得状況などに応じて付与されます。
主な調整指数の種類
| 調整指数の種類 | 加点・減点の方向 | 備考 |
|---|---|---|
| 兄弟在園加点 | 加点(+1〜2点程度) | 兄弟が同じ保育園に在籍している場合 |
| 育休明け加点 | 加点(自治体による) | 育休から復帰するタイミングで入所を希望する場合 |
| ひとり親加点 | 加点(+1〜2点程度) | ひとり親世帯(ひとりで子を養育している場合) |
| 認可外保育園在籍加点 | 加点(自治体による) | 認可外保育園に在籍して就労している実績がある場合 |
| 保育の必要性が低い場合 | 減点 | 同居の祖父母が保育可能な状態にある場合など |
| 虚偽申告が判明した場合 | 大幅減点・取消 | 不正申告は内定取消・退所処分になることがある |
フルタイムとパートでどう違うか
就労時間・就労日数は基準指数に直接影響します。フルタイムとパートタイムでは点数に差が出るため、特に競争が激しい地域では就労時間が入所の可否に大きく影響します。
就労時間別の点数への影響(一般的な目安)
| 就労形態 | 月就労日数 | 1日就労時間 | 点数への影響 |
|---|---|---|---|
| フルタイム | 20日以上 | 8時間以上 | 最高点 |
| パート(長時間) | 16日以上 | 6時間以上 | 高め |
| パート(中時間) | 12日以上 | 4時間以上 | 中程度 |
| パート(短時間) | 8日以上 | 4時間未満 | 低め |
※区分・点数は自治体ごとに異なります。入園案内の指数表で確認してください。
📌 ポイント:就労証明書に記載される「月の就労日数」「1日の就労時間」が点数に直接影響します。実際の勤務実態と証明書の内容が一致するよう、勤務先に正確に記載してもらうことが重要です。
兄弟加点
兄弟加点は、申請する子どもの兄または姉が同じ保育園に在籍している場合に加点される調整指数です。兄弟を同じ保育園に通わせることへの配慮として設けられています。
兄弟加点の主なポイント
- 加点の対象は「同じ保育園に在籍している兄・姉」が条件の自治体が多い
- 加点幅は自治体によって異なるが、1〜2点程度が一般的
- 希望園に兄・姉が在籍している場合のみ加点される場合と、どの園でも加点される場合がある
- 同時申請(双子など)では対象にならないケースが多い
- 上の子が認可外保育園や幼稚園に在籍している場合は対象外になることが多い
💡 補足:2人目の保活では、上の子が在籍している保育園を第1希望にすることで兄弟加点を最大限活用できます。ただし、上の子の在籍している園に空きがあることが前提になります。
育休明け加点
育休明け加点は、育児休業から職場復帰するために保育園入所を希望する場合に加点される制度です。すべての自治体で設けられているわけではなく、自治体によって有無・加点幅が大きく異なります。
育休明け加点の主なポイント
- 育休明け加点がある自治体では、育休から直接職場復帰する家庭に加点される
- 加点のタイミング・幅は自治体ごとに異なる
- 「4月入所と同時に育休を終了する予定」であることを申請書に記載する必要がある場合が多い
- 育休を延長した場合(1歳以降)は加点の対象外になる自治体もある
📌 注意:育休明け加点の有無・条件は自治体によって大きく異なります。お住まいの自治体の入園案内または保育課窓口で確認してください。
ひとり親加点
ひとり親加点は、ひとりで子どもを養育している家庭(シングルマザー・シングルファーザー)に対して付与される調整指数です。保育の必要性が高いと判断されるため、多くの自治体で設けられています。
ひとり親加点の主なポイント
- 対象は離婚・死別・未婚などの理由でひとりで子どもを養育している保護者
- 加点を受けるには戸籍謄本・ひとり親医療証・住民票などの証明書類が必要
- 加点幅は自治体によって異なるが、基準指数に上乗せされる形が多い
- 事実婚の場合は対象外になることが多い(同居のパートナーがいる場合)
点数が同じ場合の優先順位
競争率が高い保育園では、同じ点数の申請者が複数いる場合があります。その場合は自治体が定める優先順位(タイブレーカー)によって順位が決まります。
同点時の優先順位の例(自治体によって異なる)
| 優先順位 | 優先されるケース |
|---|---|
| ① | ひとり親世帯・生活保護受給世帯など緊急性が高い家庭 |
| ② | 兄弟が同じ保育園に在籍している家庭 |
| ③ | 保護者の就労時間が長い家庭 |
| ④ | 認可外保育園に在籍して就労している実績がある家庭 |
| ⑤ | 保育園からの距離が近い家庭 |
| 最終 | 抽選(それでも決まらない場合) |
💡 補足:同点の場合の優先順位は自治体ごとに異なります。入園案内に記載されているので確認しておきましょう。競争率の高い地域では、0.5点・1点の差が入所の可否を決めることもあります。
自治体によって違う点
保育園の点数制度は、国が基本的な枠組みを定めていますが、具体的な点数表・区分・加点の有無は各自治体が独自に設定しています。同じ就労状況でも、住んでいる自治体によって点数が変わることがあります。
自治体ごとに異なる主なポイント
- 就労時間・就労日数の区分と点数の幅
- 育休明け加点の有無・加点幅
- 認可外保育園在籍加点の有無
- 祖父母の同居による減点の条件
- 同点時の優先順位の設定方法
- 最低入所指数(ボーダーライン)の水準
自分の点数を確認する方法
- 入園案内の指数表を使って自分で計算する(最も確実)
- 自治体の保育課窓口・保育コンシェルジュに相談する
- 昨年の最低入所指数(ボーダーライン)を自治体に問い合わせる(公表している自治体もある)
📌 重要:このページで紹介している点数の例はあくまで一般的な目安です。実際の点数は必ずお住まいの自治体の入園案内(保育園入所のしおり)でご確認ください。
よくある質問
Q. 祖父母が近くに住んでいると点数が下がりますか?
A. 同居している祖父母が保育可能な状態(65歳未満で就労していないなど)の場合、自治体によっては減点になることがあります。ただし近居(同居でない)の場合は原則として対象外です。詳しくは入園案内で確認してください。
Q. 自営業・フリーランスの場合、点数は低くなりますか?
A. 就労実績を証明できれば、フルタイムと同等の点数が付く場合があります。ただし就労証明書に代わる書類(開業届・確定申告書・業務委託契約書など)で就労日数・時間を証明する必要があります。書類の準備は早めに進めましょう。
Q. 点数を上げるためにできることはありますか?
A. 合法的に点数を上げる方法として、就労時間の延長・認可外保育園への入所実績の作成・兄弟の同じ保育園在籍などがあります。ただし虚偽の申告は厳禁です。また、認可外保育園への在籍実績で加点される自治体もあるため、入園案内で確認してみてください。
Q. 昨年のボーダーライン(最低入所指数)はどこで調べられますか?
A. 自治体によっては公式ウェブサイトや窓口で過去の入所状況・最低指数を公表しています。公表していない自治体では、保育課窓口に直接問い合わせることで教えてもらえる場合があります。また、地域の子育て支援センターや保育コンシェルジュに相談するのもおすすめです。
まとめ:まず自分の点数を入園案内で確認しよう
- 点数(指数)は基準指数+調整指数で計算され、高い家庭から優先的に入所が決まる
- 就労時間・就労日数が多いほど基準指数が高くなる
- 兄弟加点・育休明け加点・ひとり親加点など調整指数も確認する
- 同点の場合は自治体が定める優先順位で決まる
- 点数表・加点の内容は自治体ごとに異なる。入園案内で必ず確認する
- 不明な点は保育課窓口・保育コンシェルジュに相談する
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※本ページの情報は2026年5月時点のものです。保育園の点数(指数)の仕組みは自治体によって異なります。必ずお住まいの自治体の保育園入園案内でご確認ください。
