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妊娠中に使える制度

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妊娠中は、健診費用の助成・給付金・職場の制度・保険料の免除など、さまざまな支援を受けることができます。しかし制度の種類が多く、「何が使えるのかよくわからない」という声も多く聞かれます。

このページでは、妊娠中の時期に絞って使える制度を実用的にまとめました。対象者・申請先・タイミングをあわせて確認できます。

⚠️ このページについて

このページは制度の全体像を把握するための参考情報です。制度の金額・条件・申請方法は自治体・年度・雇用形態によって異なります。実際の申請前には必ず各窓口・公式サイトにて最新情報をご確認ください。

📋 このページでわかること

  • 妊娠中に使える制度の全体像(健診・お金・仕事・保険)
  • 各制度の対象者・申請先・申請タイミング
  • 働いている妊婦が使える職場関連の制度
  • 自治体独自の支援の探し方
  • 妊娠中に確認しておきたい手続きチェックリスト

妊娠中に使える制度 早見表

まず全体像をつかんでおきましょう。妊娠中から出産前後にかけて使える主な制度を一覧にまとめました。

制度名 主な対象 支援内容の目安 確認先
母子健康手帳の交付 妊娠届を出した人 手帳の交付・妊婦健診票・支援制度の入口 市区町村
妊婦健診費用助成 妊娠届を出した妊婦 14回分の健診費用を助成 市区町村
出産・子育て応援交付金 妊婦・出産した家庭 妊娠時5万円+出生時5万円相当のギフト 市区町村
出産育児一時金 健康保険加入者 50万円(原則) 健康保険組合等
出産手当金 健康保険加入の働く妊婦 産休中の給与補填(標準報酬日額の約2/3) 勤務先・健康保険組合
育児休業給付金 雇用保険加入の労働者 育休中の給与補填(最大80%相当) 勤務先・ハローワーク
国民年金保険料免除 国民年金加入の妊婦 産前産後4か月分の保険料が免除 市区町村・年金事務所
国民健康保険料軽減 国保加入の妊婦 産前産後6か月分の保険料が軽減 市区町村
自治体独自の支援 妊婦・出産した家庭 タクシー助成・出産祝い金・ベビー用品助成など 市区町村

※ 上記は2025年時点の目安です。金額・条件は年度・自治体・雇用形態によって異なります。

母子手帳・妊婦健診に関する制度

① 母子健康手帳の交付

対象者 市区町村に妊娠届を提出した人
申請先 住民票のある市区町村の窓口(子育て支援課・保健センターなど)
申請タイミング 妊娠確認後、なるべく早めに(妊娠11週ごろまでが目安)
必要なもの 妊娠届出書・本人確認書類(マイナンバーカード等)
注意点 届出前に受けた健診費用は助成対象外になるケースが多い。代理申請も可能(要事前確認)

② 妊婦健康診査費用助成

対象者 住んでいる市区町村に妊娠届を出した妊婦
支援内容 原則14回分の妊婦健診費用を助成(全国平均で妊婦1人あたり約11万円程度)
申請先 市区町村(母子手帳交付時に補助券が一緒に交付される)
注意点 補助券が使える医療機関は限られる。引越し・里帰りの場合は再交付が必要

③ 伴走型相談支援

対象者 妊娠届を出した妊婦〜産後の保護者
支援内容 保健師等が妊娠期から産後まで継続的に面談・相談対応。制度の案内や育児不安のフォローも含む
申請先 市区町村(妊娠届出時に案内される)
注意点 出産・子育て応援交付金の申請と連動していることが多い

お金の負担を減らす制度

① 出産・子育て応援交付金(応援ギフト)

対象者 妊娠届を出した妊婦(妊娠時)・出生届を出した家庭(出生時)
支援内容 妊娠届時に5万円相当+出生届後に5万円相当のギフト(現金・クーポン等は自治体によって異なる)
申請先 市区町村
申請タイミング 妊娠届出後に伴走型面談を受けてから申請(自治体によって手順が異なる)
注意点 申請期限がある。伴走型相談支援の面談が条件となっていることが多い

② 産前産後期間の国民年金保険料免除

対象者 国民年金第1号被保険者(自営業・フリーランス・学生など)の妊婦
支援内容 出産予定月の前月から4か月分の保険料が免除(多胎は前々月から6か月分)。免除期間も納付扱いとして年金額に反映される
申請先 市区町村の国民年金担当窓口または年金事務所
申請タイミング 出産予定日がわかった時点から申請可能(出産後も申請可)
注意点 会社員・公務員(厚生年金加入者)は対象外。この制度は国民年金第1号被保険者のみが対象

③ 産前産後期間の国民健康保険料軽減

対象者 国民健康保険に加入している妊婦
支援内容 出産予定月の前月から6か月分の国民健康保険料(所得割・均等割)が軽減(多胎は前々月から8か月分)
申請先 市区町村の国民健康保険担当窓口
申請タイミング 出産前でも申請可能
注意点 申請が必要。自動的には適用されないため忘れずに手続きを。会社の健康保険(協会けんぽ等)加入者は対象外

仕事をしている妊婦が使える制度

会社員・パート・契約社員など雇用されて働いている妊婦は、法律にもとづいて以下の制度を利用できます。

① 産前産後休業(産休)

対象者 働いているすべての女性(正社員・パート・アルバイト問わず)
支援内容 産前6週間(多胎は14週間)・産後8週間の休業権が法律で認められている
申請先 勤務先
申請タイミング 産休開始の1〜2か月前には勤務先に申し出ておくことが望ましい
注意点 産前休業は本人の申請が必要。産後8週の休業は法律上、会社が取らせる義務がある

② 出産手当金

対象者 健康保険(協会けんぽ・組合健保等)に加入している被保険者本人
支援内容 産前42日(多胎98日)+産後56日の産休中に、標準報酬日額の約2/3が支給される
申請先 勤務先を通じて健康保険組合・協会けんぽ等
申請タイミング 産休終了後(申請期限:支給事由が生じた日の翌日から2年以内)
注意点 国民健康保険には原則として出産手当金の制度はない。有給休暇を使った日は支給が調整される場合がある

③ 妊婦健診のための時間確保

対象者 働いている妊婦
内容 男女雇用機会均等法にもとづき、事業主は妊婦が健診を受けるために必要な時間を確保しなければならない
申請先 勤務先に申し出る(法律上の権利のため、拒否されても要求できる)
注意点 この時間が有給か無給かは会社の規定による。勤務先の就業規則を確認を

④ 産休・育休中の社会保険料免除

対象者 産休・育休中の厚生年金・健康保険加入者(会社員等)
支援内容 産休・育休期間中、本人・会社負担ともに健康保険料・厚生年金保険料が免除される
申請先 勤務先が日本年金機構・健康保険組合に申請(本人手続きは不要)
注意点 免除期間も将来の年金額には反映される。育休中に就業した場合は一部免除されないケースあり

体調不良・入院時に関係する制度

① 傷病手当金(つわりや妊娠合併症で休んだ場合)

対象者 健康保険加入者で、病気・ケガ(妊娠合併症・つわりによる就労不能を含む)で連続3日以上休んだ人
支援内容 4日目以降の休業日について、標準報酬日額の約2/3が最長1年6か月支給される
申請先 勤務先を通じて健康保険組合・協会けんぽ等
注意点 産前休業(出産手当金)が始まると傷病手当金は支給されなくなる。国民健康保険には傷病手当金の制度は原則ない

② 高額療養費制度

対象者 健康保険・国民健康保険の加入者
支援内容 1か月の医療費自己負担が一定額(自己負担限度額)を超えた場合、超過分が払い戻される
申請先 加入している健康保険組合・協会けんぽ・市区町村(国保の場合)
注意点 通常の妊婦健診・出産費用(保険適用外)は対象外。妊娠合併症で保険診療となった場合は対象になる。事前に「限度額適用認定証」を取得しておくと窓口負担を抑えられる

出産前に確認したい給付金

① 出産育児一時金

対象者 健康保険加入者(本人・被扶養者)。妊娠85日以上の出産(死産・流産含む)
支援内容 50万円(産科医療補償制度加入施設での出産の場合)。直接支払制度を使えば窓口での支払いに充当できる
申請先 出産する医療機関(直接支払制度)、または加入している健康保険組合・協会けんぽ等(事後申請)
申請タイミング 入院時に直接支払制度の利用を申し出る(出産費用が50万円を超えた分は自己負担)
注意点 退職後でも、退職前に1年以上健康保険に加入していれば受給できる場合あり(要確認)

② 育児休業給付金

対象者 雇用保険に加入し、育休を取得した労働者(パパ・ママ両方が対象)
支援内容 育休開始から6か月間は休業前賃金の67%、6か月以降は50%が支給(社会保険料免除と合わせると手取りベースで最大80%相当になることも)
申請先 勤務先を通じてハローワーク
申請タイミング 育休開始後、2か月ごとに支給申請(勤務先が手続きをすることが多い)
注意点 育休取得前に雇用保険に12か月以上加入していることが条件(有期雇用は別途要件あり)

🔢 給付金の金額をシミュレーションする

月収を入力するだけで産休・育休中に受け取れる給付金の目安を計算できます。

自治体独自の支援制度

国の制度に加えて、住んでいる市区町村が独自に実施している支援もあります。内容・金額は自治体によって大きく異なるため、住んでいる市区町村のウェブサイトか窓口で確認してください。

制度名 内容の例
妊産婦医療費助成 妊娠中・産後の医療費の一部を自治体が助成(実施していない自治体もある)
妊婦タクシー助成 健診や通院のタクシー利用料金を補助(チケット配布・後払い申請など)
妊婦歯科健診助成 妊婦向けの歯科健診費用を無料〜低額で実施
出産祝い金 出産した家庭に現金・商品券等を支給(人口減少地域で多い)
ベビー用品助成 ベビーカー・ベビーベッドなどの購入費を補助
妊婦のための支援給付 経済的に支援が必要な妊婦に食費等を給付(10万円相当が目安)

💡 自治体独自の制度を調べる方法

  • 住んでいる市区町村の公式ウェブサイトで「妊娠 支援」「出産 助成」などで検索
  • 母子手帳交付時に配布される案内冊子を確認する
  • 市区町村の子育て支援課・保健センターの窓口に相談する

妊娠中に確認しておきたい手続きチェックリスト

制度の確認・申請はタイミングを逃すと損することがあります。以下のリストで抜け漏れがないか確認してみてください。

時期の目安 やること・確認すること 確認先
妊娠判明後すぐ 産婦人科を受診して妊娠を確認する 産婦人科
妊娠8〜11週 市区町村に妊娠届を出し、母子手帳・補助券・交付金の案内をもらう 市区町村
妊娠初期 職場に妊娠を報告。産休・育休・給付金の制度を確認する 勤務先の人事
妊娠初期〜中期 自治体独自の支援制度(タクシー助成・歯科健診・医療費助成など)を確認する 市区町村
妊娠初期〜中期 国民年金・国保の場合、産前産後の保険料免除・軽減の申請をする 市区町村・年金事務所
妊娠中期 出産する産院を予約する 産婦人科
産休前 産休開始日・育休期間を勤務先に届け出る 勤務先
出産前後 出産育児一時金の直接支払制度の手続きを医療機関で行う 出産する医療機関

よくある質問

Q. 専業主婦(主夫)でももらえる給付金はありますか?

出産育児一時金(50万円)と出産・子育て応援交付金(10万円相当)は、専業主婦(主夫)でも受け取れます。出産手当金・育児休業給付金は雇用保険・健康保険の加入が条件のため対象外です。自治体独自の祝い金なども受け取れることが多いので、市区町村に確認してみましょう。

Q. パートやアルバイトでも育児休業給付金はもらえますか?

雇用保険に加入していれば、正社員・パート・アルバイトに関わらず対象になります。育休前の2年間に、雇用保険の被保険者期間が12か月以上あることが主な条件です。勤務先やハローワークに早めに確認しましょう。

Q. フリーランス・自営業の場合はどうなりますか?

フリーランス・自営業の方は健康保険・雇用保険に加入していないことが多く、出産手当金・育児休業給付金は原則対象外です。ただし、出産育児一時金(国民健康保険から)・出産・子育て応援交付金・国民年金保険料の免除・国民健康保険料の軽減は受け取れます。また、任意継続被保険者として一定期間健康保険を継続していた場合、出産手当金が受け取れることもあります。

Q. 申請を忘れた場合、後から申請できますか?

制度によって申請期限が異なります。出産手当金は支給事由が生じた日の翌日から2年以内、出産育児一時金は直接支払制度を使わない場合は出産日の翌日から2年以内です。ただし、出産・子育て応援交付金などは自治体ごとに期限が決まっており、過ぎると受け取れないケースもあります。気づいたら早めに窓口に相談してください。

まとめ

  • 妊娠中に使える制度は「健診助成・給付金・職場の権利・保険料免除・自治体独自の支援」の5つに大きく分けられる
  • まず母子手帳を受け取ることが、ほぼすべての制度の入口になる
  • 働いている方は産休・育休・出産手当金・育児休業給付金の制度を早めに勤務先に確認する
  • 国民年金・国保加入の方は産前産後の保険料免除・軽減を忘れずに申請する
  • 自治体独自の支援は住んでいる市区町村で内容が大きく異なるため、早めに窓口で確認する

※ このページに記載の制度・金額・申請方法は2025年時点の情報をもとに作成しています。制度の内容・対象条件・申請期限は年度・自治体・雇用形態によって異なります。実際の申請前には必ず各窓口・公式サイトにて最新情報をご確認ください。本ページは制度の概要を把握するための参考情報であり、個別の申請に関する保証をするものではありません。

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