「保育料っていくらかかるの?」「年収によって違うの?」「3歳から無料になるって本当?」――保育料は家庭の収入・子どもの年齢・施設の種類によって大きく変わります。
このページでは、保育料の決まり方・住民税との関係・年齢別の扱い・無償化の範囲・副食費など保育料以外の費用・計算ツールへの導線まで、わかりやすく解説します。
保育料の決まり方
認可保育園・認定こども園(保育認定)の保育料は、世帯の市区町村民税(住民税)の所得割額をもとに決まります。収入が多いほど保育料が高くなる「応能負担」の仕組みです。
💡 結論:保育料は「住民税額+子どもの年齢+保育時間の認定区分(標準時間・短時間)」で決まります。3歳以上は無償化対象。0〜2歳は住民税額によって金額が変わります。
保育料を決める主な要素
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 住民税の所得割額 | 世帯の住民税所得割額の合計をもとに階層が決まる。収入が多いほど高くなる |
| 子どもの年齢 | 0〜2歳は有償(住民税額に応じて変動)、3〜5歳は無償化対象 |
| 保育時間の認定区分 | 標準時間認定(最大11時間)と短時間認定(最大8時間)で保育料が異なる |
| 居住する自治体 | 国が示す上限額の範囲内で自治体が独自に設定する。同じ収入でも自治体によって異なる |
| 兄弟の在籍状況 | 兄弟がいる場合は第2子・第3子の保育料が軽減される場合がある |
📌 注意:保育料の具体的な金額は自治体によって異なります。必ずお住まいの自治体の保育料表(入園案内に掲載)で確認してください。
住民税との関係
保育料の算定に使われるのは「住民税の所得割額」です。これは給与収入から各種控除を差し引いた後に計算される税額で、年収がそのまま使われるわけではありません。
住民税の所得割額が保育料に影響する仕組み
- 住民税所得割額は、前年の所得をもとに算出される
- 育休中の年は給付金が非課税のため、育休翌年の住民税が下がり保育料も下がることがある
- 夫婦の住民税所得割額を合算して階層が決まる(共働きの場合)
- 同じ年収でも、控除の種類・金額によって住民税所得割額(=保育料の階層)が変わる
育休明けの保育料の変動
育休中は育児休業給付金が非課税のため、育休した年の所得は大きく下がります。その結果、育休翌年(4月〜)の保育料が低くなるケースが多いです。
【例】4月から保育園入所・前年(育休中)の所得がほぼゼロだった場合
- 前年の所得が少ない → 住民税所得割額が低い(または非課税)
- 入所初年度(4〜8月)の保育料:前々年の所得をもとに算出(復帰前の給与が反映)
- 9月以降の保育料:前年の所得(育休中)をもとに再計算 → 保育料が下がる場合が多い
💡 補足:保育料は毎年9月に見直されます(前年の住民税額をもとに再計算)。育休明けに復職した翌年以降は収入が戻るため、保育料も上昇します。ライフプランを立てる際に考慮しておきましょう。
0〜2歳児の保育料
0〜2歳児の保育料は世帯の住民税額に応じて決まります。非課税世帯は無償または大幅に軽減され、収入が高い世帯ほど保育料が高くなります。
年収別の保育料の目安(0〜2歳・認可保育園・月額)
| 世帯年収の目安 | 保育料の目安(月額) | 備考 |
|---|---|---|
| 住民税非課税世帯 | 無償〜数千円 | 生活保護世帯は無償 |
| 〜250万円程度 | 〜1万円程度 | 自治体・年齢・保育時間によって変動 |
| 250〜400万円程度 | 1〜3万円程度 | 自治体・年齢・保育時間によって変動 |
| 400〜600万円程度 | 3〜5万円程度 | 自治体・年齢・保育時間によって変動 |
| 600〜800万円程度 | 5〜7万円程度 | 自治体・年齢・保育時間によって変動 |
| 800万円以上 | 7万円以上(上限あり) | 国の上限額の範囲内で自治体が設定 |
※上記はあくまで全国的な目安です。実際の保育料は自治体の保育料表で確認してください。
兄弟がいる場合の軽減
| 対象 | 軽減の内容 |
|---|---|
| 第2子 | 第1子の保育料の半額(自治体・条件によって異なる) |
| 第3子以降 | 無償(自治体・条件によって異なる) |
3〜5歳児の無償化
2019年10月から「幼児教育・保育の無償化」が始まり、3〜5歳のすべての子どもが保育施設を無償で利用できるようになりました。ただし施設の種類によって補助の範囲が異なります。
施設別・無償化の範囲
| 施設の種類 | 無償化の範囲 | 自己負担が残るもの |
|---|---|---|
| 認可保育園 | 保育料全額無償 | 副食費・行事費・日用品費など |
| 認定こども園(2号認定) | 保育料全額無償 | 副食費・行事費など |
| 幼稚園・認定こども園(1号認定) | 月2.57万円まで無償 | 月2.57万円超の部分・制服代・預かり保育料など |
| 認可外保育施設・企業主導型 | 月3.7万円まで補助(保育の必要性認定が必要) | 月3.7万円超の部分・その他費用 |
幼稚園の預かり保育の補助
就労などで「保育の必要性」の認定を受けている場合、幼稚園の預かり保育料についても補助が受けられます。
- 補助上限:日額450円(月額上限1.13万円)
- 月2.57万円の無償化枠と合わせると最大月3.7万円相当まで補助を受けられる
- 補助を受けるには「保育の必要性」の認定(2号認定相当)が必要
💡 補足:0〜2歳で住民税非課税世帯の場合も、認可保育園・認定こども園・認可外保育施設を利用する場合に補助が受けられます(認可外は月4.2万円まで)。
認可外保育施設の費用
認可外保育園・企業主導型保育園の保育料は、施設が自由に設定します。認可保育園と比べて高めになることが多いですが、3〜5歳は一定額まで補助が受けられます。
| 施設の種類 | 保育料の目安 | 3〜5歳の補助 |
|---|---|---|
| 認可外保育園(一般) | 月3〜8万円程度 | 月3.7万円まで補助 |
| 企業主導型保育園(地域枠) | 認可保育園と同水準 | 月3.7万円まで補助 |
| 東京都認証保育所 | 月3〜7万円程度 | 月3.7万円まで補助+都独自補助 |
📌 注意:認可外保育施設の無償化補助を受けるには、市区町村から「保育の必要性」の認定(2号・3号認定)を受けることが必要です。認定なしでは補助の対象になりません。
副食費や教材費
保育料(無償化)の対象となるのは「教育・保育の利用料」のみです。以下のような費用は保育料とは別に実費負担が発生します。
保育料以外にかかる主な費用
| 費用の種類 | 目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 副食費(3歳以上) | 月4,500円程度 | 給食のおかず代。国が示す標準額は月4,500円。低所得世帯・第3子以降は免除あり |
| 主食費(0〜2歳) | 月数百〜千円程度 | 施設によって保育料に含まれる場合とそうでない場合がある |
| 行事費・遠足代 | 年間数千〜1万円程度 | 施設によって異なる |
| 教材費・文具代 | 月数百〜千円程度 | 施設によって異なる |
| 延長保育料 | 1時間あたり100〜500円程度 | 施設・延長時間によって異なる |
| 保護者会費 | 月数百円程度 | 施設によっては不要な場合もある |
💡 補足:副食費については、低所得世帯や第3子以降は免除になる場合があります。また自治体によっては独自に副食費を補助している場合もあります。入園前に各施設・自治体に確認してください。
保育料を確認する方法
自分の保育料がどの階層になるかを確認するには、以下の方法があります。
保育料を確認する手順
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| ①自治体の保育料表を確認 | 自治体の入園案内またはウェブサイトに掲載されている「保育料一覧表」で住民税所得割額に応じた金額を確認する |
| ②住民税額を確認 | 「住民税決定通知書」(毎年5〜6月に勤務先または自治体から届く)の「所得割額」の欄を確認する |
| ③計算ツールで試算 | 保育料の目安を試算できるツールを活用する |
| ④自治体の窓口で相談 | 住民税通知書を持って市区町村の保育課窓口に相談すると、概算を教えてもらえる場合がある |
保育料の目安を計算したい場合は計算ツールも活用してください。→ 産休育休自動計算ツール
📌 注意:保育料は毎年4月と9月に見直されます。4〜8月は前々年の住民税額、9月〜翌3月は前年の住民税額をもとに計算されます。収入が変わった年は注意が必要です。
よくある質問
Q. 育休中に入園した場合、保育料はいくらになりますか?
A. 入園した月・年度によって異なります。4〜8月入園の場合は前々年の住民税額が適用され、9月以降は前年(育休中)の住民税額に切り替わります。育休中は給付金が非課税のため、9月以降に保育料が下がるケースが多いです。
Q. 保育料は途中で変わることがありますか?
A. あります。毎年4月と9月に住民税額の見直しに合わせて保育料が改定されます。昇給・転職・育休からの復帰などで収入が変わると、翌年以降の保育料も変わります。
Q. ひとり親家庭は保育料が安くなりますか?
A. ひとり親家庭(ひとり親医療証・児童扶養手当の対象など)は保育料が軽減される自治体が多いです。また生活保護受給世帯は無償になります。詳細はお住まいの自治体にご確認ください。
Q. 保育料は医療費控除や税金の控除対象になりますか?
A. 認可保育園の保育料は医療費控除の対象にはなりません。ただし認可外保育施設の保育料は医療費控除の対象となる場合があります。また扶養控除・配偶者控除とは別の話になりますので、詳細は税理士または税務署に確認してください。
Q. 退職・転職した場合、保育料は変わりますか?
A. 退職・転職した年の所得が変わるため、翌年以降の住民税額が変わり、保育料も変動します。また就労状況の変化によって「保育の必要性」の認定区分が変わる場合もあります。退職・転職時は早めに自治体に報告してください。
まとめ:保育料は住民税額で決まる。3歳以上は無償化対象
- 認可保育園の保育料は住民税の所得割額をもとに決まる(応能負担)
- 0〜2歳は有償。住民税額・年齢・保育時間の認定区分で変わる
- 3〜5歳は無償化対象(認可保育園は全額・幼稚園は月2.57万円まで)
- 保育料以外に副食費・行事費・延長保育料などが別途かかる
- 兄弟がいる場合は第2子半額・第3子無償(自治体によって異なる)
- 育休翌年の9月以降は住民税額が下がり保育料が下がるケースが多い
- 毎年4月・9月に保育料が見直される。収入変動に注意
📌 あわせて読みたい
※本ページの情報は2026年5月時点のものです。保育料・無償化の範囲は自治体・施設によって異なります。必ずお住まいの自治体の最新情報をご確認ください。
