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育児中の時短勤務とは

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育休明けの復帰にあたって「時短勤務にしたいけど、給料がどれくらい減るのか」「いつまで使えるのか」と気になっている方は多いと思います。時短勤務は育児中の働き方を支える重要な制度ですが、メリットだけでなくデメリットや注意点もあります。このページでは、時短勤務の基本から申請方法、フルタイムとの比較まで、育休明けの方が知っておくべきことをまとめました。

📋 このページでわかること

  • 時短勤務とは何か・誰が使えるか
  • 時短勤務を使える期間(子どもが何歳まで)
  • 時短勤務で給料がどれくらい変わるか
  • 育児時短就業給付金との関係
  • 時短勤務のメリット・デメリット
  • 会社への申請方法とタイミング
  • フルタイム復帰との比較・判断のポイント

時短勤務とは

時短勤務(所定労働時間の短縮等の措置)は、育児・介護休業法に定められた制度です。育児中の労働者が申請することで、1日の所定労働時間を通常より短縮して働くことができます。

制度の基本

対象者 3歳未満の子を養育する労働者(パート・派遣含む)
短縮後の時間 原則1日6時間(会社によって異なる場合あり)
申請先 勤務先の人事・総務部門
根拠法令 育児・介護休業法 第23条

時短勤務を使えない場合

以下に該当する場合は、会社側が時短勤務の適用を除外できるとされています(労使協定による)。

  • 雇用期間が1年未満の労働者
  • 週の所定労働日数が2日以下の労働者
  • 業務の性質上・業務体制上、時短勤務が困難な業務に従事している場合

ただし、除外される場合でも会社は「代替措置」(フレックスタイム・始終業時刻の変更・在宅勤務など)を提供する義務があります。

時短勤務はいつまで使えるか

法律上の時短勤務は、子どもが3歳になるまでを最低ラインとして義務付けています。ただし会社が就業規則で期間を延長している場合も多く、小学校入学まで使える職場もあります。

子どもの年齢 時短勤務の利用
0歳〜3歳未満 ✅ 法律上の義務(会社は必ず対応が必要)
3歳〜小学校就学前 ⚠️ 会社の就業規則による(努力義務)
小学校就学後 △ 会社が独自に設けている場合のみ
💡 2025年4月の法改正ポイント:育児・介護休業法の改正により、3歳以上の子を持つ労働者に対して、会社は時短勤務・フレックスタイム・テレワーク・始終業時刻の変更・保育施設の設置運営などから少なくとも2つの措置を選択して提供する義務が生じました。時短だけでなく在宅勤務も組み合わせやすくなっています。

時短勤務で給料はどれくらい減るか

時短勤務中の給料は、短縮した時間の分だけ減るのが基本です。ただし会社によって計算方法が異なるため、事前に確認しておくことが大切です。

給料の変化イメージ(例:所定労働8時間→6時間の場合)

月給(時短前) 時短後の給料(目安) 減額幅
25万円 約18.75万円 約6.25万円減
30万円 約22.5万円 約7.5万円減
35万円 約26.25万円 約8.75万円減

※ 8時間→6時間(75%)で単純計算した目安です。固定手当の扱い・会社の給与規程によって異なります。

給料以外に影響が出るもの

  • 賞与(ボーナス):時短期間の勤務実績をもとに算出されることが多い。フルタイムより減額になるケースが一般的
  • 社会保険料:標準報酬月額が下がると将来の厚生年金額にも影響する
  • 退職金:時短勤務期間を勤続年数としてカウントするかは会社の規程による
  • 昇給・評価:会社によっては時短勤務期間中の評価に影響が出ることもある


育児時短就業給付金について

2025年4月から、時短勤務中の給料の減少を一部補填する育児時短就業給付金が新設されました。時短勤務による収入減をカバーする制度として注目されています。

給付金の概要

対象者 2歳未満の子を養育しながら時短勤務で働く雇用保険の被保険者
給付額 時短勤務中の賃金の10%相当(上限あり)
申請先 勤務先を通じてハローワークへ申請
開始時期 2025年4月1日以降に時短勤務を開始した場合が対象

給付額は「時短勤務中の賃金の10%」が目安です。収入減の全額は補填されませんが、手取りの減少を和らげる助けになります。詳しい支給条件・上限額・申請手続きについては、ハローワークまたは会社の担当者に確認することをおすすめします。

⚠️ 注意:育児時短就業給付金は2025年4月に始まった新しい制度です。支給要件・申請手続きは今後変更される可能性があります。最新情報は厚生労働省またはハローワークでご確認ください。

時短勤務のメリット

保育園のお迎えに間に合いやすい

15時〜16時台に退勤できるため、保育園の閉園時間(多くは18〜19時)に余裕を持って対応できます。毎日のお迎えにゆとりができることで、親子ともに精神的な余裕が生まれます。

育児復帰後の体力的な負担が少ない

育休中とは異なる生活リズムへの移行期に、いきなりフルタイムに戻るのは体力的にきつい場合があります。時短勤務であれば、仕事・育児・家事を無理なく並行しやすく、長く働き続けるための体力温存にもなります。

子どもの体調不良に対応しやすい

保育園入りたての時期は子どもが発熱しやすく、急なお迎えが必要なことも多いです。時短勤務であれば1日の勤務時間が短い分、急な早退や休暇の調整がしやすくなります。

夕食・入浴・就寝のルーティンを作りやすい

子どもの生活リズムを整えるには、夕方からの時間が重要です。16時台にお迎えができれば、18時夕食・19時お風呂・20時就寝といったスケジュールも現実的になります。

時短勤務のデメリット・注意点

収入が減る

最も大きな影響です。短縮した時間の分だけ基本給が下がり、ボーナスにも影響が出ます。育児時短就業給付金でいくらかは補填されますが、フルタイム時との差は依然として残ります。家計への影響を事前に試算しておくことをおすすめします。

キャリアへの影響

会社によっては、時短勤務期間中は昇進・昇格の対象から外されるケースがあります。法律上は不利益取り扱いは禁止されていますが、実態として評価に影響することは少なくありません。職場の状況を確認しておくと安心です。

業務量の調整が必要

勤務時間が短くなっても担当業務がそのままでは、時間内に終わらないケースが生じます。上司や同僚に業務量の調整を依頼したり、優先度の整理をしたりする必要があります。復帰前に上司と業務範囲を確認しておくことが大切です。

子どもが3歳になったら終了になる場合がある

法律上の義務は3歳未満まで。子どもが3歳になったタイミングでフルタイムへの変更を求められることがあります。特にパートナーの協力体制・保育園のお迎え体制を、その時点で再度見直す準備をしておくと慌てずに済みます。


会社への申請方法とタイミング

時短勤務の申請は、会社の定める手続きに従って行います。法律上は「申し出ること」が必要で、口頭だけでなく書面での申請を求める会社が多いです。

申請の流れ

  1. 就業規則の確認:時短勤務の対象範囲・申請様式・提出先を確認する
  2. 上司・人事へ相談:希望する勤務時間・開始日を伝え、業務体制を事前に調整する
  3. 申請書の提出:「育児のための所定労働時間短縮申出書」を会社所定の方法で提出
  4. 確認・承認:会社から適用開始の通知を受け取る

申請のタイミング

  • 復帰の1〜2ヶ月前を目安に申請するのが理想的
  • 会社の就業規則に「〇週間前までに申し出ること」と定められている場合はそれに従う
  • 時短の開始日・終了日(子どもの誕生日前日など)を明確に記載する
💡 申請できない・断られた場合:会社が正当な理由なく時短勤務を拒否することは法律上認められていません。会社の対応に疑問がある場合は、都道府県労働局の雇用環境・均等部(均等室)に相談することができます。

フルタイム復帰との比較・判断のポイント

時短にするかフルタイムに戻るかは、家庭の状況によって答えが変わります。「どちらが正しい」ではなく、自分の家庭にとって無理のない選択を見つけることが大切です。

確認ポイント 時短向き フルタイム向き
保育園のお迎え時間 フルタイムだと間に合わない 延長保育・送迎サポートで対応可能
パートナーの協力 協力が限られる 送迎・体調不良対応を分担できる
家計の状況 収入減でも生活できる 収入を減らしたくない
体力・健康状態 産後の疲労が続いている 体力的に問題ない
通勤時間 片道45分以上かかる 近距離・在宅併用できる

迷う場合はまず時短勤務で復帰して、慣れてきたら見直すという方針をおすすめします。フルタイムから時短への変更より、時短からフルタイムへの移行のほうが職場にも家庭にも無理が生じにくいためです。

よくある質問

Q. 時短勤務は子どもが3歳になったら必ず終わりますか?

A. 法律上の義務は3歳未満まで。ただし会社の就業規則が「小学校入学まで」などと定めている場合は延長できます。まず会社の就業規則を確認しましょう。

Q. パートタイム・派遣でも時短勤務は使えますか?

A. 使えます。雇用形態にかかわらず、3歳未満の子を養育する労働者であれば対象です。ただし雇用期間1年未満や週2日以下の労働者は会社が除外できる場合があります。

Q. 時短勤務中に残業を命じられることはありますか?

A. 3歳未満の子を養育する労働者が残業免除を申請した場合、会社は残業させることができません(育児・介護休業法 第16条の8)。申請が必要なので、希望する場合は会社に確認しましょう。

Q. 育休を取らず復帰した場合も時短勤務は使えますか?

A. 使えます。育休の取得有無にかかわらず、3歳未満の子を養育する労働者であれば時短勤務を申請できます。

まとめ

時短勤務は育児中の働き方を支える重要な制度です。給料の減少というデメリットはありますが、2025年4月からの育児時短就業給付金で一部が補填される仕組みも整いつつあります。

  • 法律上、3歳未満の子を持つ労働者は時短勤務を申請できる
  • 給料は短縮時間に比例して減るが、育児時短就業給付金で10%相当が補填される
  • メリットは送迎・体力・家庭リズムの確保。デメリットは収入減・キャリアへの影響
  • フルタイムか時短かは家庭の状況次第。迷うなら時短から始めるのが現実的
  • 申請は復帰1〜2ヶ月前に、会社の就業規則に従って行う

時短勤務は「永久に続けるもの」ではなく、育児の負担が落ち着いてきたら柔軟に見直すものです。今の自分たちに合った働き方を選んでいきましょう。

参考情報

※ 時短勤務の適用条件・育児時短就業給付金の支給要件は、勤務先の就業規則・雇用保険の加入状況・自治体によって異なる場合があります。実際の申請・手続きについては、会社の人事担当またはハローワークにご確認ください。

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